黄金マンネ奮闘記【JK】 (ページ4)

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その音に驚いて肩をびくつかせたけれど、もしかしたら人がいるかもしれない、と気を取り直して音がなったと思われる、明かりの灯った部屋に近づく。

やった！これで迷子脱出だ！と浮かれていたのも束の間。

扉の前に立って、自分が人見知りだったことを思い出した。

なんて声をかければいいんだ？ていうか女の人だったらどうしよう…。

どっかのコミュ力お化けのせいで人見知りは最近マシになってきているとはいえ、情けないけれどまだまだ女の人は苦手だ。

いやでも、いくら時間があっても戻るのが遅くなるとヒョンたちが心配するかもしれない。

あの人たちうるさいから早く帰った方がいいよね、てことは部屋の中の人に帰り方教えてもらったほうが良い。

もうこの際背に腹は変えられない！迷子になってたなんて言ったらヒョンたちに揶揄われるに決まってる！

半分ヤケクソになっていたと思う。その時の俺はまだまだ考え方も子供だったし、何せヒョンに揶揄われるネタを作るのも嫌だったから。

覚悟を決めてそっと部屋の扉を開ける。

さすがに思いっきり行く勇気はなかった。
なんか怖そうな人だったらそーっと閉めようと思っていたし。

そしたら想像していたよりも数百倍は怖い状況がそこにはあった。怖いお兄さんなんかよりもずっと怖かった。

「だ、大丈夫ですか？！」

部屋には色んなガラクタが置かれていて、おそらくもう使わないものを仕舞っている物置部屋なのだろう。

床にも散乱していた。

そして、そのガラクタたちに埋もれて、女の人が苦しそうに蹲っていたのだ。

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