黄金マンネ奮闘記【JK】 (ページ14)

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えっ、と驚きの声をあげるヒョンたちに、無言で肯定した。

…あぁ、そうだ、あの日の彼女はあまりにも痛々しかった。

押しつぶされそうなくらい大きな何かを背負って、心身ともに沈み込んでいるように見えたから。

それでも殊勝にステージに立とうとする姿に、強く胸を打たれた。

もっと話してみたいと不意に思ったけれど、SUIさんはそうする気はさらさらなさそうだった。

俺が差し出した手も取らず、またねの言葉もなかったから。

きっと彼女はプロ意識がエベレスト級に高い。そんなに高くなくてもいいのにってほどに高い。

アイドルだからって恋愛をしないわけにもいかないのに。

実際彼女の嫌な噂や熱愛の噂なんてこれっぽっちも聞いたことがなかった。

俺のファンの子たちにも、彼女のファンにも失礼のないように、悲しませないようにと徹底してとった行動だったのだろう。

『ジョングクさん、あの日、助けてくださってありがとうございました。

もしあなたに見つけてもらえなかったら、きっと私はあの部屋で意識を失ってしまってステージにも立てなかったと思います。』

本当にありがとうございました、と深々と頭を下げるSUIさんに、周りのヒョンたちは焦り始めて、やめてください頭をあげてください！と声を掛ける。

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