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おまけ ページ28
ディーノ「…なあ、本当に来んのか？ アイツ」
遊園地の入場口前に、眉間にしわを寄せた男と、
「うーん、どうだろう」
フリルのついたショート丈のサロペットとTシャツでおめかしした少女。
木の影では眼鏡をかけた壮年男性がそっと見守っている。
彼らはもうひとり、来るはずの男を待っていた。
58回誘って57回断った"アイツ"が、めずらしく承諾してくれたのだ。
待ち合わせ時間まであと1分。
ディーノ「この前はドタキャンされたしなあ…」
「あの日は急に気が変わっちゃったんだって」
ディーノ「自由すぎんだろ…」
30秒。
10秒。
9、8、7、……
「あ！ おはよう」
元気いっぱい手を振った。
一方、待ち合わせ相手――雲雀はいつも通り優雅に歩き、
ディーノはそれを驚いた顔で見る。
「"2人とも"休みの日も制服なんだね」
後方を見ながら言うと、電柱の後ろの男に集まる視線。
中でも雲雀はムスっとしていた。
くわえ葉っぱの男は確かめるようにサングラスをずらすと、あわてて頭を下げる。
「じゃあ行こうか ディーノ兄が貸し切ってくれたんだよ」
いざ、遊園地へ！
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作者名：波紋セラーノ | 作成日時：2021年5月9日 22時
