決戦 - 3 ページ21
〜病室〜
多くの犠牲を出してしまった"揺りかご"。
そして、それでも息子を殺せなかったツケを、
今になって心優しい少年とその友人たちに払わせてしまっていること。
目覚めたAの胸に残るのはあらゆる不幸に対する後悔だった。
経験したことのない重苦しい感情を、
Aは落ち着いた様子で飲み込んでいく。
その果てに見えたのは"沢田綱吉"というひとつの光だった。
「……これが…私のできることなんだね」
XANXUS「ぐぁっ」
カラン…
血とともにXANXUSの指からリングが落ちる。
チェルベッロ「XANXUS様！
あなたにリングが適正か協議する必要があります」
XANXUS「だ……だまれ！！
叶わねーなら道連れだ！！
どいつもぶっ殺してやる！！」
ベル「大さんせーだボス やろーぜ」
マーモン「当初の予定通りだよ」
獄寺「やらせるかよ！」
ツナ側とXANXUS側が対峙する。
ベル「ししし こりゃ1000％間違いなし お前ら死んだわ」
2対5という不利な状態にもかかわらず、ベルとマーモンには余裕があった。
XANXUSは勝利後の処理のため、総勢50名の生えぬきのヴァリアー隊を並中に向かわせていたのだ。
止めようとしたチェルベッロは殺害され、
観覧席にマーモンが施した細工によりリボーン達は応戦できない。
了平「おい！」
獄寺「あれは！」
ダッ
ベル「ナイスタイミーング 待ってたぜ」
黒い隊服に身を包んだ男達が姿を見せた。
ヴァリアー隊員「報告します
我々以外のヴァリアー隊全滅！！！
奴らは強すぎます！！ 鬼神のごとき男……と少女がまもなく…」
彼らはおぼつかない足取りで、立っているのがやっとという様子だった。
ヴァリアー隊員「げげ！！」
？？？「おりゃー！！」
？？？「暴蛇烈覇！！！」
鋼球とともに飛び蹴りをくらわせる少女が現れた。
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作者名：波紋セラーノ | 作成日時：2021年5月9日 22時
