決戦 - 2 ページ20
〜病室〜
「雲雀さんとのダブルライダーキックが炸裂!
箱は崩壊し、我々は無事に帰還を果たした」
一区切りついて、9代目と重ねているのとは反対の
カンペを持っていた手で目をこすった。
「あれ……なんか………」
突如意識が心地の良いほうへ引っ張られる。
「眠、い?」
ぱたっ
Aはベッドに倒れこんだ。
気がつくと、イタリアの下町に立っていた。
9代目「ああ… これはボンゴレの死ぬ気の炎だね
間違いない お前は私の息子だよ」
今より少し若い9代目が目つきの悪い少年に言う。
その瞬間、Aの心にじんわりとあたたかいものが広がった。
自身のものではないその感情を、彼女は何故か自然と受け入れることができた。
シュンッ
暗転したかと思うと、成長した少年が広い部屋に一人立っている姿が見える。
地面には食事が散らばり男が倒れていた。
XANXUS「オレは9代目の息子!! てめーら分家のボス候補ごときと飯など食えるか!!」
胸のあたりに重い痛みが走る。
しかし、それでも彼を受け入れようという炎が確かに燃えていた。
シュンッ
今度は今にも崩れそうな建物の中で対峙する2人の場面。
9代目「………なぜだ なぜおまえは…」
XANXUS「うるせぇ!! それはおまえが一番よく知っているはずだ!!――」
ゴッ
激しい炎を右手に宿し、XANXUSが襲い掛かる。
9代目「……皆 すまん やはりわしには…」
9代目の杖の先にも大空の炎が灯った。
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作者名:波紋セラーノ | 作成日時:2021年5月9日 22時