24. 雲の中 ページ16
〜深夜 病院〜
Aは今日も病院にいた。
プルルルル
電話をとったディーノが相手としばらく言葉を交わしてから神妙な顔でこちらを見る。
ディーノ「A……9代目が………」
言葉を聞いた彼女が目の色を変えて飛び出していく。
ディーノ「オレらも行くぞ！！」
キャバッローネファミリー一同「おう！」
〜病院の外〜
ディーノ「A、車、……」
自動車の扉に手をかけながら言うが、
彼女は横をシュンッと通り過ぎてしまう。
「そんなのじゃ間に合わないよ！」
振り向きもせずに答える背中は小さくなっていった。
〜並盛中学校〜
雲戦は雲雀の圧勝に終わる。
しかし、暴走したゴーラ・モスカにより並中は大混乱。
そんな中、修業を終えたツナが現れモスカを真っ二つにする。
しかし――
XANXUS「貴様を殺し 仇を討つ！！」
動力源としてモスカの中に入れられていたのは9代目だった。
すべては9代目を弔う形でツナを葬り、
多くのファミリーから絶対的な信頼を得るためのXANXUSの罠だったのだ……
リボーン「好きにしやがれ オレはもうキレてんだ
だが9代目との誓いは守って手はださねーぞ ………生徒の勝負にはな
オレがそう言っても 戦いが嫌いなオレの生徒がどーするのかは知らねーけどな…」
リボーンの静かな怒りに場が静まり返った。
「ノーノ…？」
ふらふらと現れた少女は倒れた老人に駆け寄る。
「ノーノ！ ねえ、ノーノ！！」
手を握りながら何度も名前を呼ぶ。
頬には何筋もの雫が伝っていた。
す…
ツナが立ち上がる。
ツナ「XANXUS」
名を呼ばれた男はギロリと視線を向けた。
ツナ「そのリングは……返してもらう……
おまえに9代目の跡は継がせない！！」
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作者名：波紋セラーノ | 作成日時：2021年5月9日 22時
