9代目のお孫さん来る！？ 4 (ページ13)

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平和な朝 - 2 ページ13

～朝並盛中学校～

わいわい

がやがや

Aは大勢の生徒とともに校門をくぐる。

「あ」

屋上からこちらを見下ろす人影を見つけ、歯を見せて笑った。

～屋上～

「おはよう、雲雀さん」

先ほどまで下にいた彼女が一瞬で屋上まで来て扉を開ける。

雲雀「何の用？」

「目が合ったから来ただけ」

雲雀「合ってない」

冷たくあしらわれるがAは気にしない。

「雲雀さんこそ何してるの？」

雲雀の真似をしてフェンスに手を置き、背伸びして下を覗いた。

雲雀「今日の獲物を探してる」

「へー、そっか」

チャキッ

「…？」

彼はどこからかトンファーを取り出す。

Aの首元にひやりとした感覚。

雲雀「君をターゲットにしてもいい」

「！？」

ドガッ

「痛っ」

雲雀「昨夜跳ね馬に逃げられたんだ」

顔面への直撃を避けたAは眉間にしわを寄せる。

「…それで、どうして私が……うわっ」

雲雀は話している余裕なんて与えない、というふうに足をかけた。

Aはバランスを崩す。

「っ…！」

バシュッ

向かってきたトンファーをなんとか掴んだ。

「………」

雲雀「………」

カキィンッ

雲雀は自由なほうの手でAが触れている部分を跳ね上げる。