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歓迎会 - 5 ページ37

リボ「来たな雲雀」


この野放図な少年を呼んだのはリボーンらしい。

ただでさえめちゃくちゃな会がさらにひどいことになるのではないかと、ツナは頭を抱えた。


雲雀「やあ赤ん坊。 景品を貰いにきたよ」


ツナ「あ、そういえば景品って…」


先ほど言われたときはどうせろくなものではないだろうと思いスルーしていたが、雲雀すら動かすとはどんな良いものなのだろうか。


リボ「ん? これのことか?」


どこからかボードを取り出す。

そこには楕円の上にふさのようなものが生えたシルエットが描かれていた。


ツナ「どこからどう見てもパイナッ…

ふがっ!?」


果実の名前を言いかけたところでボードを口につっこまれた。顎がとても痛い。

つっこんだ本人はこちらに見向きもせず、雲雀と話を続ける。


リボ「おまえは何をするんだ?」


雲雀「僕は…」


ひょい、と軽く手を動かすと窓からリーゼントの男が入ってきた。 風紀副委員長・草壁だ。

何やら大きな風呂敷を担いでいる。


雲雀「劇をするよ」


参加者みんなが驚愕の表情を浮かべた。 劇をする雲雀など誰も想像できなかった。

草壁は黙々と舞台を組み立てていく。

ハリボテの壁を置き、大きなベッドを置き、最後に自ら丸眼鏡とナイトキャップを身に着けベッドに潜った。


ツナ(いやオレの部屋なんだけど…なんて絶対言えねー!)


雲雀を横目で見ると、何やらずきんを手に持っている。


ツナ(もしかして劇って……)


雲雀「じゃあ始めるよ。 赤ずきん」


丸い頭を真っ赤な布がすっぽり覆った。

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作者名:波紋セラーノ | 作成日時:2020年4月26日 16時

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