4.憂鬱【獄寺隼人】 ページ16
〜帰り道〜
「綱吉さん！ 帰りに会うなんて奇遇だね！ 一緒に帰ろ」
山本「オレも今日部活ねーんだ」
帰宅途中の獄寺とツナに2人が合流した。
ツナ「いいけど… Aちゃん、もう任務はいいの？」
「うーん…… 最近情報が全然入ってこないんだ。
ファミリーの人達、私が近づくとどっか行っちゃうの」
ツナ「絶対避けられてるー！」
「だから、これからは別の任務を頑張ろうと思って」
ツナ「別の任務？」
「綱吉さんのファミリーの皆さんと仲良くするって任務」
ツナ「そ、それって任務だったのか…」
「うん！
この中で一度も握手してくれてない人がいるから、さっそくお友達になろうと思って」
ツナ「ん？オレたちの中に？」
山本「それって…」
全員の目線の先にいるのは……
獄寺「お、オレ！？」
「そう！ 転校初日、手握ってくれなかったでしょ？」
ほら、と手を差し出すA。
しかし獄寺の手が重なることはなかった。
獄寺「オレに近寄るんじゃねぇ！」
パッと払いのけ、Aと反対方向へ走る獄寺。
ツナ「獄寺君があんなに遠くに…」
山本「どうしたんだあいつ？」
リボ「獄寺はああ見えてムッツリだからな」
どこからか現れたリボーンは、山本の肩にちょこんと乗った。
リボ「諦めるんじゃねぇぞA。
こういうときは押して押して押しまくれ！」
「わかりましたリボーンさん！ 獄寺さんとお友達になれるよう、私頑張ります！」
グッと拳を作ってみせるA。
リボ「よし、まずは獄寺を追いかけるんだ！」
「はい！」
全速力で獄寺の消えた方向へダッシュした。
ツナ「…ってリボーン！おまえ」
リボ「ニマニマニマニマ」
ツナ「絶対楽しんでるだろ…」
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作者名：波紋セラーノ | 作成日時：2020年4月26日 16時
