赤井を探せば降谷に当たる

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やられた


次に目を覚ましたのは日が高くなった頃
辺りを見渡しても降谷の気配はない


ふと視界にメモが写る


【おはようございます、Aさん。サンドイッチを作ったのでよかったら食べてくださいね。僕は夜には帰りますので待っていてくださいね？安室透】



それと同時にお腹がきゅうっとなる


食べ物に罪はないよねぇ


痛むお腹を押さえながらリビングに出る
メモ通り、サンドイッチはリビングの机に置かれていた


サンドイッチも食べたいけど…


Aはゆっくりと玄関に近づき、ドアの覗き穴から外を眺め、この家を監視する人の数を確認する


1.2…ざっと5人くらいかな



私なんかに大げさな人数準備してくれたようで…
見張りなのか護衛なのか分からない
彼は護衛と言い張るだろうけど


まぁ、今は逃げたくても万全の状態じゃないからなぁ…


お腹を庇いながらリビングに戻り、大人しくサンドイッチを口にした


「美味しい！」


思わずそんな声が漏れてしまう
ぺろりと平げ、お腹が満たされたところで、昨日はゆっくり見れなかった部屋を探る



…うーん
ざっと見たけど降谷、安室透の身元が分かるものはないなぁ

この部屋、生活してるように整えられてるけど生活感はまるでない
表向きのお客様用、そんな雰囲気


次は、私のバッグ
私なら、捜査対象のバッグに発信機くらいつけておく


…ほら、あった


バッグの底から小さな発信機を見つける


こんなもの仕込まれるほど怪しまれてるのかぁ
私何かした？


無意識に手の中にある発信機を潰しそうになり、慌てて手を開く


危ない…
見つけたことも悟られちゃだめなのに


向こう見ずな性格は直さなきゃなのに

またシュウに怒られる
後先考えて行動しろってね

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