146話 ページ6
「あったけえなぁ……姉貴。不思議だ……水の中にいるのに……何でだろう」
「わかんない……。けど、わたしたちはずっと一緒だよ。エース」
「………あァ…」
水の中にいるのに、不思議とだるくはない。
身体の半分を水と化したAに包まれ、エースは目を瞑る。
「おれが本当にほしかったもんは…名声なんかじゃなかったんだ…。おれは生まれてきてもよかったのか…欲しかったのは、その答えだった……。
オヤジ……！！みんな…！！
そしてルフィ……」
「今日までこんなどうしようもねえおれを、鬼の血を引くこのおれを……！！
愛してくれて……、ありがとう！！！」
ほろりと涙が、エースの瞳から流れ落ちる。
「最期を家族の腕の中で…なんて、………こんなに幸せなことは………ねえ…」
「最期だなんて、冗談じゃない。前に言ったでしょ。
『あんたがピンチの時は必ず助けに行ってあげるから、その時はわたしの名前を呼びなさい。どこにいようと、必ず駆けつける』って」
「………そうだったな………」
「生きてよ。お願い。わたしにあの時の、サボを失った時の悲しみを、家族を失った時の悲しみを、二度と味合わせないで………！！」
「姉貴……A……っ……。……てえ…」
「っ」
「生きてえ……よ………おれ………。死にたく………ねえ」
「あァ………生きな…。……生きてよエース…！わたしも、みんなも、エースに生きて欲しいんだ………！！！」
ぎゅうっ…！とエースを抱きしめるA。
エースはゆっくりと目を瞑る。
「必ず生かしてみせる。それがみんなの、母さんの想いなんだから………！」
能力を得たばかりで、正直つらい。
エースを生かせられるなら、自分は死んでもいい。
けど、ふと脳裏によぎるのはマルコのことで。
願わくば、エースを助けて、自分も助かりたい。
なんて、強欲な願いだろうか。
「ゆっくり休みなエース。あとはわたしたちに任せて。おやすみ」
「……あァ……姉…貴…………おや、す…み」
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ユーラ - どうか、更新してください！！マルコのかっこよさ見せてください (2022年10月8日 15時) (
レス) @page38 id: 26699e7081 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 見ててすごーく面白いです！！！！更新待ってます！！ (2020年10月18日 9時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
泡 - 更新停止していても待ってます！頑張ってください！ (2020年3月21日 19時) (レス) id: 78904f56ea (このIDを非表示/違反報告)
3aIgtBqf0I85qPx(プロフ) - 見てて面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年8月18日 16時) (レス) id: 55e009e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
柊.(プロフ) - 初めまして。このシリーズ好きで更新されたのを見てすぐ飛んできました、来週のONE PIECEが待ち遠しくてウズウズしてます（笑）更新頑張って下さい！楽しみに気長に待ってます。 (2019年6月19日 0時) (レス) id: c4e754f3c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだ (旧 國子)
| 作成日時：2018年12月10日 20時
