15話 ページ16
ふぁ〜〜〜あ……。
大口を開けてあくびするA。
照りつける太陽。
風はあるが、何も遮るものもないため通り抜ける風は生暖かい。
夏島近郊の海域のため、ここ最近は気温が熱くなっている。
アメールはこの日差しにやられ、自室にこもりっきりだ。
仮にも船医で、海賊が……と普通なら思うのだろうが、Aですらこの調子なのだ。
仕方ない。
「もうそろそろ次の島に着くはずだけど……最近海軍にも出くわすし、ヘトヘトだわ……」
懸賞金をかけられた今、海軍や賞金稼ぎたちがやって来る。
それを退け航行するのはキツイものがある。
アメールは戦うことよりも自分を守ることで精一杯。
どうにか対処が必要だなぁ…。
そう思った頃、ふと空を見上げると青い炎を纏った鳥が飛んでいくのが見えた。
「この辺の海域には炎の青い鳥が飛んでんだ…………」
ハッキリと見てしまった鳥の姿に驚きが隠せないA。
炎を纏う鳥なんているのねー、と。
その時、船室の扉が開きアメールが顔を覗かせた。
「オレンジ、食べます？水で冷やして、冷たいよ」
「ん、もらう。…いやー、にしても暑いね。あたしさっき青い炎を纏った鳥みたいの見ちゃったわよ」
「ついに幻覚見ちゃった！！？それ熱中症の重症な状態の症状！！」
「いやいや、そんな馬鹿な」
「でもこの気温だしずっと外にいたら」
「考えすぎだって」
日に焼けるからと申し訳程度に羽織ったシャツも、汗で肌にびったりとくっつき鬱陶しく感じる。
「ほら！早く水風呂にでも入って！！これ船医命令！！！」
「船長差し置いてか」
「いいから早くーッ！」
船室を指差しながら怒るアメール。
はいはいと空返事をしながら、仕方なくAは自身の部屋へと戻る。
しかしながら大げさ。
暑さにやられてだらけてはいるが、判断も正常だし、イカれているわけではない。
だが暑いのは確かで、汗も気持ちが悪い。
ここはアメールの言葉に甘えてシャワーでも浴びようかな、Aはそう思いながら髪をかきあげた。
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咲耶(プロフ) - 続編おめでとうございます！！これからも楽しみにしています！ (2016年4月23日 17時) (
レス) id: 1d48548696 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ - 続きが気になります♪応援しています♪頑張ってください (2016年4月21日 12時) (レス) id: 76ceb5ae42 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - エースとの再開楽しみです。 (2016年4月21日 0時) (レス) id: f13b9e7a54 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 本誌ではマルコ再登場フラグがバッキバキにたってますよね！かっこよくなったかなぁ？それとも渋みが増したかなぁ？早く会いたい！ (2016年4月14日 16時) (携帯から) (レス) id: ab9f95c1b2 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - マルコ大好きなので、更新楽しみにしてます！免許取得おめでとうございます。気を付けて運転して下さいね。私も運転しますが去年の今頃エゾシカと衝突しました。車は大破。エゾシカはどこかに去っていきましたが、私はアイツを許さない!! (2016年4月10日 19時) (携帯から) (レス) id: ab9f95c1b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：國子
| 作成日時：2016年3月15日 19時
