良薬口に苦し ページ8
「うわああああんっ!!!ありがとうございますうううううう!!!!」
「コラ須磨!!またあんたってやつは!」
うわああああんん!!!
と泣き叫びながらAにすがりつく須磨。
それを諫めるまきを。
鬼を倒し、無事毒から解放されたのも束の間。
今度は泣きじゃくる須磨の相手をさせられている。
「Aさんは命の恩人ですううう!!」
「あー、はいはい」←遠い目
「無事でよ゛がっだあ゛あ゛あ゛あ゛!」
((煩い……))
まだ完全に毒が体から消えきったわけではないため、屋敷でしぶしぶ療養していた。
の、だが、これでは療養の意味がないだろう。
((全然休まらない………))
須磨の泣き声が頭に響く。
すると
「おいおい、こりゃ一体どうなってんだ?」
「天元様!」
「須磨、布団が涙でぐしょぐしょじゃねーか。どんだけ泣いてんだよ」
「ゔうう〜〜!てんげんさまぁ〜〜!!」
「おー。分かった分かった。雛鶴」
「はい。ほら、行くよ」
「はい゛い〜!」
まきをと雛鶴が須磨を連れて出て行く。
これでようやく静かになった…。
もう一人、居なくなってほしい奴は残っているが。
「で?どうだ調子は」
((いいわけあるかボケ。これのどこが良さそうに見えんだよ。その目は節穴か))←ものすごい嫌そうな顔
「はあ……。無事でよかった」
「?」
「ホレ、胡蝶から貰ってきた薬だ。これを飲めば体内に残ってる微妙の毒も完全に中和できる」
「………」
「飲まないってんなら、無理やりにでも口移しで飲ませてやろうか?」
「チッ!」
あいつが持って来た薬を仕方なく奪い、飲む。
あの胡蝶さんが作った薬なら信用できる。
あいつが持って来たと言うのは不満だが。
「ゔ…」←ものすごく苦かった
「すごい顔してるぞお前…」←その顔に驚いた
「…………」←あまりの薬の苦さに固まっている
何だこれ!?
人が飲んでいい代物なのか!?
は!?
「むぐっ」
むにっ。
「……ふぁにふんら」←何すんだ。と言いたかった。
糞馬鹿に頬を両手で押さえられた。
「いや、あんまりにも酷い顔だったから直してやろうかと」
「余計なお世話ら」
「そんなこと言うなよ。つかお前頬どんだけ柔らかいんだ?すげえな」
「離せっ!このウスラ馬鹿!」
((いいなぁ、天元様楽しそう))
((仲良し…!))
((あらあら))
嫁ズはずっと見てた。
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お餅(プロフ) - 終わらんといてーーー (2022年2月13日 15時) (レス) @page16 id: 28886abf9c (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - はじめまして!!コメント失礼します!!続きが気になりました!いつか続きを更新してほしいくらいです!! (2021年12月22日 12時) (レス) @page16 id: 8f8ae7ff3b (このIDを非表示/違反報告)
万札 - 続きをお恵み下さい……全てが刺さりました…好きです… (2021年12月1日 23時) (レス) id: fa3b030bed (このIDを非表示/違反報告)
ぴえん - 終わらないでくださいいいい (2020年1月13日 18時) (レス) id: e55a66c0f2 (このIDを非表示/違反報告)
守小町慶 - え、めっちゃ好き。ドンピシャすぎて何も言えない。 (2020年1月5日 23時) (レス) id: c4783174d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ずんだ (旧 國子) | 作成日時:2019年10月21日 21時