【鬼滅】派手柱の四人目の嫁は、派手柱が大嫌いで仕方がない【宇髄】

殺したいのに殺せない ページ15

寝首をかいて暗殺→失敗。(逆に襲われかけた)


毒殺→失敗。(酒に毒を混ぜたが全然効かなかった)


あの糞を殺すには一体どうしたらいいのか？


正々堂々正面から、なんて事は馬鹿がする事だ。


真正面から向かって行って勝てるようなやつじゃないから、暗殺しようとしているのに。





((ああ心底イラつく。いっその事、鬼にでも何にでも喰われてしまえばいいのに))





そうなるのが一番いい。


そうだ。


その方が。


しかしあの糞は鬼殺隊の中でも、上位の柱と言う役職についている。


並の鬼ではダメだ。


上弦でなければ。


しかし上弦と戦って被害があの糞一人で済むのなら万々歳ではあるが、他人が巻き込まれるのはいただけない。





((どうしたら…))


「何百面相してんだ？」


「(イラァ…)」





横からひょっこりとイラつく顔(宇髄)が。


バッ！と反射してクナイを振りかざすも、簡単に避けられてしまった。





「避けんな！」


「避けねえと当たるだろ」


「こんの……」





クナイを握った手が怒りで震える。





「ああ、そういやこの間の酒な、美味かったぞ」←毒入りの酒の話


「どうしてお前は！！そうやって私を苛つかせる！？」


「そう言う自覚はねえけどな」


「シネ！」





酒に毒を入れたのはもう随分と前の話だ。


なぜ今更になってその話をする！？


並の人間なら即泡を吹いて死ぬ毒だったはずなのに。


あいつはあろうことか、それを全て飲み干してしまったのだ。


そして今もけろっとしている。


非常に腹立たしい。





「いつもいつもそうやって眉間に皺を寄せてると、癖になるぞ」


「誰のせいだと思って……。そう思うのならさっさと死ね」


「お前が死に急ぐような真似しなきゃな」


「？」


「言ったろ、守ってやりたいって」


「お前に守られなきゃいけないほど、私は弱くないっ」


「弱えよ」


「！」





ぐいっ、と腕を引っ張られ体勢を崩してしまった。


油断していた。





「確かにあいつら(須磨たち)に比べたらお前は強い。でも、俺には敵わないだろ」


「ッ」


「力も、速さも。まあ頭の回転は早いけどな」





腕をがっちりと掴まれ、身動きが取れない。


逃げられない。





((クソッ、逃げられな…))


「いい案、教えてやろうか？」


「？」


「腹上死なら案外、確率あるかもな」


「お前本当に死ね！今すぐ！！」


「はっはっは！」

秘湯☆温泉巡り→←夢

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す