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他人の理由なんざ知ったこっちゃない ページ1

何があったか、なんて興味もないし、知りたくもない。


なのにあの人は、いいや、アイツは。


私の意見も聞かず、勝手に『お前も来い!』とだけ言って、嫌がる私の話も聞かず、里から連れ出した。


そのおかげで私は抜け忍扱い。


最悪でしかない。





「こいつは俺の嫁だ」


((誰が嫁だ。何言ってんだこの馬鹿))


「『誰が嫁だ。何言ってんだこの馬鹿』じゃねえ。お前は紛れもなく、この俺様の!宇髄天元様の!嫁だろうが」


((殺してやりたい…))


「殺(や)れるもんならやってみろ。ま、無理だろうけどな」


((絶対殺す……))


「おー。楽しみにしてるわ」





バチバチと殺意ある目線を飛ばし、眉間に皺を寄せながら宇髄を睨みつけるA。


そんなAを見て面白そうに笑う宇髄。


須磨、まきを、雛鶴はそんな二人を見て、





((天元様、どうしてAの言ってる事がわかるんだろう……。一言も喋ってないのに))


((AもAでもう諦めればいいのに……))


((素直じゃないなあ……))





と。


間違いなくAは宇髄の事を嫌っている。


しかし色々と勘違いしている三人。


そして宇髄とAのこのやり取りは定期的に起こる。


以前、宇髄の寝込みをAが襲った事がある。


色的な事ではなく、殺しの意で。


しかし





『ほーーーう。A自ら俺様の床に来るとはな。夜這いか?』


『(ムカッ)』


『ほら、どうした?ヤ(殺)るんじゃなかったのか?』





片手でクナイを持つAの手をガッチリと掴み、もう片方の手でつつつーっと、Aの足を撫で上げる宇髄。


ぞわっ…!


とAの肌、全身に鳥肌が立った。





『よっ、と』


『ッ!』





瞬間、天地がひっくり返った。





『残念だったな?A。俺様が殺せなくて』





目の前には天井と、宇髄の顔が。


これ以降、夜、宇髄の寝首をかくような事は辞めようと誓ったAである。


当の宇髄はAの夜這いが無くなったと嘆いていたそうだが。





((絶対殺す。何があっても殺す。どうやって殺してやろう……。何をやっても歯が立たないのが、逆に悔しくてムカつく……))

奪われた生き甲斐→



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お餅(プロフ) - 終わらんといてーーー (2022年2月13日 15時) (レス) @page16 id: 28886abf9c (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - はじめまして!!コメント失礼します!!続きが気になりました!いつか続きを更新してほしいくらいです!! (2021年12月22日 12時) (レス) @page16 id: 8f8ae7ff3b (このIDを非表示/違反報告)
万札 - 続きをお恵み下さい……全てが刺さりました…好きです… (2021年12月1日 23時) (レス) id: fa3b030bed (このIDを非表示/違反報告)
ぴえん - 終わらないでくださいいいい (2020年1月13日 18時) (レス) id: e55a66c0f2 (このIDを非表示/違反報告)
守小町慶 - え、めっちゃ好き。ドンピシャすぎて何も言えない。 (2020年1月5日 23時) (レス) id: c4783174d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんだ (旧 國子) | 作成日時:2019年10月21日 21時

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