友人 ページ9
「よかったじゃないですか。おめでとうごさいます」
にっこりと笑ったしのぶ。
あれから、記憶が戻った衝撃のせいか、カクンッと気を失ってしまったA。
仮にも鬼殺隊の元柱が気絶とは。
再び目を覚ました時、真っ先に目に入ったのは、保健室の天井だった。
『私………』
『目ぇ覚ましたのかっ!?A!!』
『……。宇髄くん……』
『!!』
あれから、記憶を取り戻したんだな!?本当に!!
と肩を掴んで迫り寄る宇髄に一発手刀を食らわせ、落ち着きなさい。と諌めたA。
朝、学校に登校し、目覚めた時は昼休みを過ぎていて。
あの夢を見る事なく、ゆっくり寝られたのは久々だった。
そして教室に戻り
「胡蝶さんには大変ご迷惑をおかけしまして……」
「あら、もうしのぶちゃんとは呼んでくださらないんですか?私、あれ結構気に入ってたんですけど」
「………しのぶちゃんがそう言うのなら」
「はい」
同じクラスのしのぶに頭を下げた。
そして、見事に今までの事を軽くからかわれた。
「にしても、しのぶちゃんに記憶があったとは……」
「Aさんには記憶がないようでしたから、こちらからはあえてその話題には触れないようにしていました」
「そうだったの……」
「しばらくは記憶のフラッシュバックで何かと大変かもしれませんが、頑張ってくださいね。何かあったら相談してください。遠慮なく」
ああ、彼女はこう言うところは変わらないんだな。
Aは思った。
「しのぶちゃん」
「はい?」
「お願いがあるんですけど……。私と、友達になってくれませんか?」
「……」
ぽかん、と珍しく驚くしのぶ。
そんなしのぶの姿に、ついオロオロしてしまう。
「ふふっ、何おっしゃってるんですか?Aさん。私たち、とうの昔にお友達じゃありませんか」
「!」
「これからも仲良くしてくださいね?」
「……ええ」
((宇髄せんせー、そんなとこで何してんのー?))
((うっせえ!嫁の様子見てんだよ))
((嫁…?))
((宇髄先生頭大丈夫?))
Aが気になり、教室の外でそっとAを見ていた宇髄。
他の生徒に頭の心配をされる。
そして
((胡蝶のやつ、記憶あったのか……!))
宇髄、───初知り☆
※しのぶに記憶があるのを宇髄先生は知りませんでした。
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コハク(プロフ) - 両親に挨拶いった話みたいです! (2019年11月9日 0時) (レス) id: 2e3acf2050 (このIDを非表示/違反報告)
ヒビヤ - またリクエストすいません!結婚式見たいです!! (2019年11月8日 23時) (レス) id: 285698817c (このIDを非表示/違反報告)
ミミット - リクエストです!!ハロウィン仮装をしてイチャイチャして欲しいです! (2019年11月6日 22時) (レス) id: 8fab9ce7af (このIDを非表示/違反報告)
ヒビヤ - リクエストします!プラネタリウムのほのぼのデートか家で甘々イチャイチャ見たいです!! (2019年11月6日 21時) (レス) id: 285698817c (このIDを非表示/違反報告)
牛乳とコッペパン(プロフ) - リクエストです。海に行って欲しいです!! (2019年11月6日 10時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ずんだ (旧 國子) | 作成日時:2019年10月15日 15時