胡蝶家 ページ31
「これでよかったのかしら？」
「ええ。ありがとう姉さん」
「いいのよ。しのぶがお友達を連れてくるなんて、滅多にないことだし。姉さん嬉しかったわ」
『お世話になりました』
とぺこりとお辞儀をして宇髄と帰っていったAを送り出したカナエとしのぶ、そしてカナヲの三人。
今はいつも通り、三人で食卓を囲んで朝食を食べている。
「ふふっ、にしてもお迎え、早かったわね」
「朝とは言ったけどまさかあんなに早く来るなんて」
現在の時刻、７時半。
朝食の支度をしようとしていたカナエは、インターホンが鳴り玄関を開けたのだが、まさかこんなに早く来るとは思っていなかったのだ。
「よっぽどAちゃんの事が心配だったのね」
「あれは心配と言うか、過保護すぎと言うか。まったく。過去柱だった人が現代じゃああなるだなんて」
「まあまあ、いいじゃない。この世界は平和なんだから」
「まあ…ね」
現代では幸せに。
記憶がある者なら願ってしまう願い。
Aを知るしのぶだからこそ、余計に思ってしまう。
((どうか、この世界では))
(カナエ、しのぶ、記憶あり。しのぶさんは姉の前だと口調がちょっとだけ昔に戻ります)
宇髄に手を引かれ歩くA。
一歩先を行く宇髄の後ろ姿を見ながら、Aはぽつりと名を呼んだ。
「天元」
「気にすんな」
「…ごめんなさい」
「俺も悪かった」
二人で並んで歩く朝の町は、とても静かだった。
もうお互い怒ってもいないし、反省もしている。
「あーあ、腹減った」
「何も食べてないんですか？」
「ああ…一人じゃロクに飯も作れねえし、食う気もしなかったからな」
「…じゃあ、家に着いたら何か作りますね。私もお腹空きました」
「食ってねえのかよ」
「食べる前に天元が迎えに来たから」
「あー」
引かれるように繋がれていた手は、いつの間にか指を絡めるように繋がれており。
仲睦まじく歩く二人の姿があった。
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コハク(プロフ) - 両親に挨拶いった話みたいです！ (2019年11月9日 0時) (
レス) id: 2e3acf2050 (このIDを非表示/違反報告)
ヒビヤ - またリクエストすいません!結婚式見たいです!! (2019年11月8日 23時) (レス) id: 285698817c (このIDを非表示/違反報告)
ミミット - リクエストです!!ハロウィン仮装をしてイチャイチャして欲しいです! (2019年11月6日 22時) (レス) id: 8fab9ce7af (このIDを非表示/違反報告)
ヒビヤ - リクエストします!プラネタリウムのほのぼのデートか家で甘々イチャイチャ見たいです!! (2019年11月6日 21時) (レス) id: 285698817c (このIDを非表示/違反報告)
牛乳とコッペパン(プロフ) - リクエストです。海に行って欲しいです!! (2019年11月6日 10時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだ (旧 國子)
| 作成日時：2019年10月15日 15時
