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その日、Aよりも早く目が覚めた宇髄は、自身の腕の中で眠るAの姿を見てほっとした。


目が覚めたらいなくなっているのではないか。


そんな風に一瞬、考えてしまったからだ。





「ん……」


((ん、起きたか…?))





うっすらと開いたまぶた。


まだ眠いのか、ぼーっとしている。





「眠いなら、寝ててもいいんだぞ」


「ん」





ぎゅっ、と宇髄に抱きつくA。


寝ぼけているんだろう。





((いつもこれくらい素直だと嬉しいんだがな……。ま、言ったら怒るだろうから言わねえけど))





上半身だけを起こし、隣で眠るAの頭を撫でる宇髄。





「てんげ……」


「ん?」


「すき」


「!」





すう……と寝息を立てるAに、宇髄は頭を抱えた。





((生殺しだなこれじゃ………。寝顔でも俺の嫁が可愛すぎる………))





行き場を失った手。


今手を出したら昨日のアレは何だったのか、とか思ってしまう。


我慢だ我慢。


堪える宇髄をよそにすやすやと眠るA。


それからしばらくして









「ん………」





ふと目が覚めたAは、自分が宇髄にくっついて寝ていることに気がついた。





((私は………どう言う状況なの。これ))


「目、覚めたか?」


「?」


「よく眠ってたな。A」


「…ええ」





昨日は色々あったけど、気にしたらまた迷惑かけたり、心配をかけてしまう。


せっかく宇髄がいつも通りに接してくれているのだ。





「腹減ったからなんか作ってくれ」


「今…なんじ……」


「もう昼だぜ。すげえよく寝てたな」


「お昼……。お昼!?」


「おー」





がばりと勢いよく起きたAは時計を見た。





「嘘……」


「腹減ったー」


「起こしてくれたらよかったのに…。昨日の夜からずっと食べてないでしょう…?」


「お前の寝顔が可愛すぎて起こせるわけねえだろ。何言ってんだ」


「あなたの方こそ何言ってるんですか。恥ずかしげもなく」





Aの口ぶりに、ああ、いつも通りだとほっとした宇髄。





「すぐ作りま…」


「?どうした」


「私…いつ服着替えました?」


「あー。制服のままだったから夜中俺が着替えさせた」


「……」





そう、昨日は帰ってきてすぐに色々とぐずったため、着替える間など無かった。


今Aが着ているのは宇髄のトレーナー。


夜中ふと目が覚めた宇髄が着替えさせたものである。





「なかなかよかったぜ?」


「〜〜〜〜!!」

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コハク(プロフ) - 両親に挨拶いった話みたいです! (2019年11月9日 0時) (レス) id: 2e3acf2050 (このIDを非表示/違反報告)
ヒビヤ - またリクエストすいません!結婚式見たいです!! (2019年11月8日 23時) (レス) id: 285698817c (このIDを非表示/違反報告)
ミミット - リクエストです!!ハロウィン仮装をしてイチャイチャして欲しいです! (2019年11月6日 22時) (レス) id: 8fab9ce7af (このIDを非表示/違反報告)
ヒビヤ - リクエストします!プラネタリウムのほのぼのデートか家で甘々イチャイチャ見たいです!! (2019年11月6日 21時) (レス) id: 285698817c (このIDを非表示/違反報告)
牛乳とコッペパン(プロフ) - リクエストです。海に行って欲しいです!! (2019年11月6日 10時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんだ (旧 國子) | 作成日時:2019年10月15日 15時

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