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夜の呼吸 ページ11

「A………?」





いつもとAの様子が違った。


重症の傷を負わされた今、いつもと様子が違うは表現の仕方に難があるような気もするが。


Aの放つ雰囲気が、いつもと違っていた。





夜の呼吸 ──の型、────。





「!?」


「かはっ……!」





気づいたら、目の前でゆっくりと倒れゆくAの姿が目に入った。


宇髄は慌ててAを受け止めた。


あの重症の状態で動いたのか!?


今のは何だ!?





「は、ははハハハははは!!!!驚いたよ!まさかこれほどとはね!!!!!!今日は君に免じて、ここは引こう!また会えるのを楽しみにしてイルヨ!!!!?」





Aが放った型は、鬼の左肩から右脇にかけて、斜めに横断していた。


しかし頸を撥ねる事は出来なかったらしい。





「…………、…」


「!?何だ!?おい!A!!」


「 」





宇髄はハッとし、慌ててAを抱きかかえながら走った。


藤の家へ。





「Aっ………!死ぬな!A………!!頼むから…………死なないでくれ……ッッッ!!!」





鎹鴉からの連絡を受け、近くの藤の家で待ち構えていた胡蝶しのぶは、宇髄によって運ばれてきたAの姿を見て驚いた。









「これは………」





正直、手の施しようが。


未だ流れ続ける血液。


致死量を超えているのではとさえ思った。


血の気のない顔色。


生気を全く感じられない。


どう手を施したところで、持ちこたえられるかは疑問だった。





「あんた医者なんだよな!?治してくれよ!?!」





Aを抱きかかえながら、しのぶに掴みかかる宇髄。


それを慌てて抑えようとする隠を制し、しのぶはこう言った。





「手は尽くします。ですが、持ちこたえられるかどうかは、Aさん次第です」





Aほどの実力者が。


相手は十二鬼月かとさえ噂話になった。


しかし噂は噂。


対峙した宇髄にも、それは分からなかった。


なんせ相手の顔を間近で見るような暇など、無かったからだ。





「持ちこたえてくれ…………A……っ!」





自身の手当てを受けるよりも、Aが心配でたまらない。


隠によって促されるも、宇髄はAの処置が終わるまでそこを動くことはなかった。

生死の境→←くだんの鬼



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ずんだ (旧 國子)(プロフ) - レンサさん» コメントありがとうございます。私の所は全巻売り切れで、ノベルしか置いてませんでした(泣)よもやこれほどとは……。続編の更新、頑張ります!応援ありがとうございます! (2019年10月16日 0時) (レス) id: 96c933232a (このIDを非表示/違反報告)
レンサ(プロフ) - この話ずっと読み返してます。私の行きつけの書店でも所々巻数が抜けていて店員の人に取り置きさせて貰いました。続編の方も読みます。頑張って下さい。 (2019年10月15日 16時) (レス) id: 6d7ff987c8 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ (旧 國子)(プロフ) - シュウさん» コメントありがとうございます(*´∀`)読み返して自分でも「あれっ!?」ってなりました。上弦の月て………(;´∀`)書いてるうちに頭の中ごちゃごちゃになってました。すみません、ありがとうございます!あとで直しておきます( ;∀;) (2019年10月14日 12時) (レス) id: 96c933232a (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。少し気になつたのですが、宇髄天元の目と腕を奪ったのは十二鬼月の上弦の陸です原作読まれてないとの事なので恐らく情報がごっちゃになったかと…これからも更新頑張ってください! (2019年10月14日 8時) (レス) id: fbf674f14e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんだ (旧 國子) | 作成日時:2019年10月10日 17時

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