6話...19 ページ19
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「…………さん、相葉さんっ！！」
ニノの声が聞こえてはっとすると
すぐ目の前にニノの心配そうな顔が見えた
「ニノ……」
「大丈夫？頭痛くない？吐きそうとかない？」
辺りにはニノの他にも
「ごめん相葉くん、俺のボールが……」って泣きそうな翔ちゃんとか
真剣な顔して俺を見てるリーダーとか
スタッフに声かけしてる松潤とか とか とか……
「とりあえず一旦ストップ。相葉さん立てる？」
ニノのそんなこと言う声を聞いて
俺はいつのまにか涙が溢れて止まらなくなっていた。
「時間……どれだけ、経ったの……」
「顔面でボール受けて落っこちて、一瞬意識とんだでしょ、すぐ返事しないんだもん、相葉さん」
マジ焦るわ、と呟くニノが
ふっと肩の力を抜いたのが わかった
「ニノ……ニノぉ……」
「なんだよ、どうした、俺の肩乗っていいから」
立ち上がった俺の身体を支えて
俺の腕を自分の肩に回させたニノは
他にも加勢しようとする人たちに「大丈夫」と手で合図を送って
ゆっくりと歩き出す。
「ニノ……ごめん……ごめん……」
「大丈夫だから、そんな泣かないでよ」
ニノの顔は もう見えない
俺はほとんど床ばかり見て
ニノに体重を掛けてる。
俺の腰に腕を回して
抱きかかえるようにして歩くニノに
俺はしがみつくようにして歩いた。
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ひどい夢を見ていたみたい
自分の幸せのために
ニノを失くして
翔ちゃんを失くすなんて
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「ニノ……死なないでよ……」
「ぷは！なんで俺だよ。この状況で死ぬなら相葉さんでしょ？」
「死なない……俺、死にたくない……」
「そうだね、死にたくないね。俺も死んで欲しくないよ」
よいしょ っと
ニノが俺を抱えなおして
歩き続ける。
「だから天気が良いってだけで、死にたくなるのはよしてよ」
天気が良いたび、俺の心が曇るのよ？
そう言って、ふふっと笑うニノ。
「相葉さんが死んだら、なんて考えたくもないけど
そんなことがあったら俺、生きていけないからね？」
そう言われて俺は
涙がもっと たくさん出た。
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あひる(プロフ) - 由貴さん» ありがとうございます！そうそう、ニノちゃんがイイ味出してるんですよね、押し付けがましくなくそっと隣にいる。紅白の時のニノちゃん最高だった！笑。え？書ききれないですか？でしたらどうぞ、ボードへお越し下さいませ！笑 (2017年1月6日 8時) (
レス) id: bcdb6e0c35 (このIDを非表示/違反報告)
由貴(プロフ) - 読ませていただきました！相葉ちゃんの悩みも引っくるめて「死にたいくらい幸せ」と感じるところ、にのちゃんの言葉少なに寄り添う姿勢にジーンとしました(T^T)ちょっとここだけじゃ感動を書ききれないです 笑。素敵なお話をありがとうございました！！ (2017年1月6日 0時) (レス) id: 99de0014b5 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - たろさん» こんにちは。そう言って頂けてホッとしています、ありがとうございます！人によってはハテナさえ浮かびそうなピンポイントな物語なので、たろさんの胸に響いたなら良かったです。こちらこそ、出会ってくれてありがとうございました(*´ω｀*) (2016年11月15日 15時) (レス) id: bcdb6e0c35 (このIDを非表示/違反報告)
たろ(プロフ) - すごくすごく良い小説に出会えました。何回も読み返したくなる小説です。読んで良かったです。ありがとうございます。 (2016年11月15日 13時) (レス) id: e767dcad27 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - きらりさん» あーばさん一人が葛藤して気付きを得るお話のはずだったのに、にのちゃんがイイ味出してくれました。そこへ辿り着けたのは、自分が普段見ている彼らがあってこそなのかも♪幸せってなに？を描いたお話。心に響いてもらえてよかったです。いつもありがとうございます♪ (2016年11月15日 6時) (レス) id: bcdb6e0c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2016年10月21日 14時
