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「「ただいま〜。」」
2人で声を揃えてわたしの家に帰宅する。
「さ！急いで手を洗うんだ！」
「らじゃー！」
洗面台でハンドソープを付けて手をガシガシ洗いながら
狭い場所なんで、お互いにケツで相手を押し退けつつ
「泡がつく！」
「うぃ〜〜(笑)」
「ぎゃっ！ほっぺとか！化粧落ちる！」
「もうほぼ崩れてるだろ。」
「うぃ〜〜〜！」
「ばかやろう化粧が落ちる！」
なんつって2人でじゃれあいつつ。
台所で苺を洗って、お皿に並べて
「おひょひょー♪」とか言いながら変にテンションがあがって
ダイニングの椅子に向かい合って座る。
「まずはそのまま」
「「いただきます！」」
2人で、でかい苺に噛り付く。
「「うまっ！」」
「あまっ！」
「デカッ！」
「一口でいけないところがたまんない。」
「この果汁感がたまんない。」
うんうん頷きながら苺を頬張る。
「やっぱり好きだよぉ〜〜苺ぉぉ〜〜。」
「どうしてこうも我々を魅了してやまないのだろうか。飽きさせないのだろうか。」
うんうん頷きながら苺を頬張る櫻井。
「ヤバイ……全部食べちゃう！何で1パックしか買ってこないかなっ！？」
「はぁ！？おま、これちょびっと高いんだぞ！！」
「金を出し惜しむとは落ちたものだな！！お前の熱情なんてそんなものよの。」
「だったらお前半分出せや！」
「この間の紅ほっぺだって高かったっつーの！」
やんのかコラ？やったるわヴォケ！から始まり
ぎゃいぎゃい騒いでいる所に、弟が入ってきた。
「うわ、苺ヤローがいる。」
「おかえり、きみちゃん！」
「ちゃん付けやめてってば。」
弟はリビングのソファに身を沈め、ゲームをし始める。
「じゃ、フォンデュの準備！」
「オッス！」
わたしが冷蔵庫からチョコレートやらマシュマロを取り出している間に
櫻井は食器棚からチョコレートフォンデュ用のポットを取り出し
リビングの電話のある引き出しからはろうそくを取ってくる。
「ファウンテン買う？」
「あれなー、あれもいいけど、やっぱりポットから付けるのが」
「おつですよねー。」
「そうなのよ。ろうそくもまた」
「おつですよねー。」
「そうなのよ！」
ソファに座る弟が「ぶっ」と吹き出した。
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作成日時：2014年8月29日 22時
