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翔「なんで飯食ってそのまま持ち帰る、が一連みたいな言い方なの？
君たち、持ち帰ったことあんのっ！？」
その言葉に部屋の中は静まり返る。
当然だけど誰もAを自宅に招いたことなどない。
もちろん、ホテルにも……
言われて見ればそうなのだが、なぜだろう、
動き出した櫻井は一気に距離を縮めるのだろうと、
だってAも……それを望んでいるから、と、考えていたのだが
意外にも2人は、進展がないようで。
潤「おかしいなぁ。翔さんだったらあっという間に狼に……」
翔「おいコラ俺をなんだと思ってるんだよ。」
和也「超鬼畜で冷酷なサディスト」
翔「とんでもない危険人物だなそれ！」
雅紀「なんだ、そっか。付き合ってもない……ってことで、いいの？」
翔「いいです。そういうことでオッケーです。今はまだ」
潤「今はまだ？」
翔「そう。ゆくゆくは俺のものになるっていうのはもう決まってるんで」
と、言った後の
「あ、ごめんなさいね？みなさん。そこは譲らないので」の言葉とすました顔には
誰もがイラッとしたことだろう。
和也「なんだそれっっ」
潤「俺はじめてかもー、翔さんにイラッときたの。」
雅紀「見た？あのどや顔。すげぇ〜気持ち悪いの。(笑)」
口々にそう言われて、ますますどやる櫻井と
楽しそうに笑う、大野。
和也「ずいぶんと余裕っすね？」
翔「そういうわけじゃないけど」
雅紀「すぐに付き合わない、その心は？」
潤「仕事の問題？」
みんなに問い掛けられた櫻井は新しい缶ビールのプルタブを弾いて
「うーん」と唸って天井を見上げると、
そのまま不敵に、ふすっ…と笑った。
翔「だって……もったいないじゃん？」
雅紀「もったいない？」
クスクス…と笑みをこぼし、缶ビールに口を付ける櫻井に
誰もが少し、息を呑む。
この人……今、
なんかもの凄く、黒いな、と
そんな空気を、4人は感じとった。
案の定櫻井の口から出た言葉は
ろくなものではなくて、
「Aのあの困った顔とか、おどおどした様子とか……見てると凄く、ゾクゾクしない？」
という、
返事に困る言葉だった。
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2016年7月19日 0時
