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和也「また下らないことしてんの？」
A「またってなんですかっ」
和也「どーうせ比べたって明日には忘れるくせに」
そんなことないですー！と彼女がむくれると、
ニノは楽しそうに顔がほころぶ。
「つーかお前飲んでるんでしょ、コレ」なんて言いながらも、
目ではちゃんとどの缶にするかを選んでいて
タイミングのかち合った智君と同時、
並んだ缶から一本を抜き取った。
……かーわいいヤツだねぇ〜〜〜、ニノちゃん。
智君とニノは同時に缶に口を付け、
そしてまた同時に缶から口を離した。
彼女の目の前に置かれた缶コーヒーは
残すところあと1つとなった。
智「A」
A「はいっ」
智「今度メシ、いつ行く？」
智君の急な発言に
驚いたのは、俺だけじゃない……
今度メシ……
そこからは、どうしてか2人が普段からよく
メシを食いに行っていることが伺えて
A「あ……そうだ……」
智「1回、増えたもんね〜〜〜？」
A「はぁぁ〜〜〜そっかあぁぁぁ〜〜〜」
彼女と智君のやりとりから、
何かの約束のもとそれは実行されていることも伺えた。
だけど
はぁ〜っと息を漏らす彼女は、言葉の音とは裏腹に
表情は楽しそう。
そしてやっぱりそんな2人のやり取りをヨシとしないワンコ約1名(あ、一匹か)
「なに約束取り付けてんだよジジィ」と
智君の肩に寄りかかる。
智「ん〜？ミスした分だけメシおごりなの」
A「ああ、でもあれはっ、ミスというよりふちゅっ」
和也「それでいったらA、代わりに在庫チェックしてやったんだからラーメン食わせろよ」
A「ちょっと待って！あたしは別にやってなんて頼んでない！！」
おうおうおう、
俺の存在無視して、目の前でやいのやいのコントしないでくれる？
しかも聞いてりゃ智君のみならずニノまでも
理由付けてAさんとメシ行ってるみたいじゃないですか。
……Aさん如きにみんな何でそんな、
和也「あ？」
A「ひどーい！そんな怖い顔で睨んｄ」
和也「狭いとこでジジィとイチャこいて部品ひっくり返したくーせーにー？」
翔「えっ？」
繰り広げられる痴話喧嘩のようなやりとりを軽く聞き流しながら
1人頭の中で事務所内のAさんの立ち位置について考えようと思っていたのに
つい、
耳が拾った単語が気になって、声をあげてしまった。
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2016年7月19日 0時
