7時はご飯の時間です。～5つの微糖～【S.S】おまけ (ページ1)

今日:8 hit、昨日:12 hit、合計:173,095 hit

あれからのその後、男子会1 ページ1

・

翔「……で、君たち何しにウチ来たの？」

「「「…………」」」

智「翔ちゃぁーん、醤油ちょうだい」

翔「はいはい、今お持ちしますね～」

大野からの要望を受けて

キッチンへ掛けて行く櫻井。

そしてそれを目で追う相葉、二宮、松本は

その視線を今度は目の前の大野へ移す。

視線を感じて3人を見渡した大野は

「どした？」と笑顔で首をかしげた。

・

週末。土曜日。櫻井の家にて。

アフターファイブを5人で過ごすことはあっても、

プライベートな時間を5人で共有するのは

これが初めてのことだった。

・

発端は金曜日の定時間際のこと。

櫻井の「終わった？」の声に反応して

Aがぎこちなく「終わってません」と返事をすると

櫻井は「残業するなって言ったろ？」と眉を寄せ

Aはその声に何故か顔を赤くしたことで

事務所内の人間のセンサーが敏感に働いた。

翔「いいよそれ、月曜日で」

A「でも月曜……やることいっぱいだし……」

翔「それすぐ必要な部品じゃないだろ？後回しで構わない、ヒマ見て手付けて」

A「い、いや、いま終わらせたほうが、すっきり、するし……」

翔「はい？」

櫻井の冷たい目に、Aが身体を強張らせて

動揺しながら「月曜日に、します、はい」と返事をすると

「そうだろ？今すぐ片付けて出る支度」という、櫻井の満足そうな笑み。

程なくして定時のチャイムが鳴ると

鞄を掴んで席を立つ櫻井と

わたわたと片付けの手を早めるAと……

「遅い」

「おおお終わりま、す！いまっ！」

「あと何分」

「えっ！？な、そんなの分か、」

「下で一服してるから1本終わるまでに降りてきて」

「え、も、終わ、」

「お疲れ様でした～～～～」

櫻井はさっさと事務所を出て行って、

Aは慌ててその後を追いかけて行った。

事務所内に残る4人は

それぞれに顔を見合わせ、

そして大野だけが

楽しそうにぷふっと吹き出していた。

雅紀「なに、今の？」

和也「見たまんまでしょ？翔ちゃんがAを掻っ攫っていったと。」

雅紀「かっ……え？かっさらう、って……え？」

二宮は溜め息をついてタンッとキーボードを叩くと

「俺も一服したいんですけどー」と声を張って

椅子の背もたれに身体を預け天井を仰いだ。