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和也「翔ちゃん、提案なんだけど」
翔「ん？」
和也「不良の処理、分業制にしてもいい？書類はAさんに作ってもらって、現場への周知と指導に相葉さん。」
ニノさんの言葉を聞いてニノさんを見ると
視線に気付いたニノさんが微笑んだ。
和也「相葉さんに資料作らせると時間かかるし訂正まみれだしで逆に仕事増える。」
雅紀「うひゃっ♪マジ？」
相葉ちゃんが資料で頭をポスンと叩いて笑うのを見て
ニノさんはわざとらしく顔をしかめる。
和也「Aさんのは見たけどよく出来てた。分けた方が効率あがるよ。」
いいでしょ？とニノさんが櫻井さんのデスクに視線を預けると
顔をあげた櫻井さんは智君の方を見て「それでもいい？」と問い掛ける。
智君は今までのやりとりを聞いていたのかいないのか……
すぐさま「いいよ〜」と返事をして
そして櫻井さんが「じゃぁ、そういうことで」と答えたところで
ニノさんがまたあたしを見て、微笑んだ。
気まずくなって、泳ぐ視線。
と、潤君が「行くよ？出られる？」って声を掛けてきて
あたしは慌てて立ち上がって、潤君と一緒に事務所を出た。
智君と、ニノさんと、相葉ちゃんが
「いってらっしゃ〜い」と手を振って
櫻井さんは、
無言のままパソコンの液晶を眺めていた……
ロッカーへ行ってコートを取ってくると
従業員用の扉の前で「いこっか」と微笑む潤君。
痛くて苦しい胸を抱えていることを悟られまいと
「はい！」と元気に返事をして、笑顔を作って外へ飛び出した。
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2016年6月18日 23時
