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そして唇をキュッと結んで、ふっと力を抜くように
眉尻を下げて笑うから
その表情にドキッとした。
なんだろ、この感じ……
くすぐったくて、切ない感じ……
そっか、昨日の……
そう思ったら急に顔が熱くなってきて、
その瞬間にとある視線に、気付いた。
正面を見ると、
パソコンの液晶からひょこっと顔を出した相葉ちゃんが
デスクに肘を突いて、その先の拳の上に顎を乗せて
両方の口角をぎゅむっとあげて、しげしげとこっちを眺めていて……
A「ぬぁんですかっ！(汗)」
雅紀「なぁに？その可愛いペン、松潤からの贈り物？」
A「そ、そですけど……」
雅紀「ふーーーん？」
ニヤニヤした笑い顔は今度、潤君のほうへ移る。
潤「……なんだよ」
雅紀「別に？松潤センスがいいなぁ〜って」
潤「そりゃどうも」
ふうっと息を吐いた潤君は自分のデスクの正面に戻って
デスクの上の書類をとんとんと揃える。
雅紀「邪魔しちゃった？良い雰囲気だったのに」
潤「どこも良い雰囲気じゃねーだろ別に」
雅紀「そうだった？なんか付き合いたてのカップルみたいな甘い空気、一瞬出たよ？」
ぶっ！
なにその空気！？
潤「付き合ってねぇーんだからそんな空気出ねぇわ」
雅紀「あら、そうでした？」
潤「探り入れんなよ、俺なわけねぇから」
雅紀「そお？じゃぁ誰？」
なぜか2人の視線があたしへ。
A「はっ！？なにそれっ！？」
全然おかしいよね、話の流れ！？
雅紀「だーって松潤が俺じゃねぇって言うから、じゃぁ誰かいんのかなー？と思っ」
A「い・ま・せ・ん！」
拳をデスクにダンダン！と叩きつけると
間髪いれずに潤君が「翔さんでしょ？」って
A「しょっ・・・……」
ぐわっと頭に血がのぼって、大きな、声が……
出そうになる、のを、
「……〜〜〜んんなななんですぐそゆこと言うカナ〜〜〜」
拳を揺らして……ひひ、必死に堪えた……
どうやら、その姿が面白かったらしい。
2人は盛大に声をあげて笑ってる……
何だよもう……面白がって……
雅紀「あ、翔ちゃんだっ！」
A「ひっ！？」
ドアを振り返ると誰もいない。
雅紀「ウ・ソッ☆」
A「さささ、サイテェーーー！！」
雅・潤「ぶははははははははっ！！」
くそぅ……
……なんなのかなぁー……この
櫻井さん攻め……本人いないのに
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2016年6月18日 23時
