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A「なんっ……なんで……誰から聞いたんですか……」
潤「聞いたんじゃなくて、今朝の会話聞いたら気付くよ。」
A「今朝の会話？」
はて……今朝に相葉ちゃんと話したことって……？
A「なに話しましたっけ？」
潤君はフォークを掴んでいる手をテーブルにとんと置いて息をつくと
「先に行かせてごめんね、って言ってたでしょ？」って言ってくる。
ふおっ……！鍵の件……！
A「それが、なにか……？」
恐る恐る聞いてみると、潤君は眉間に皺をよせ咳払い。
「俺に言わすのっ！？」って声を張る。
A「えっ、だって……え？なんで？」
潤「だから要はっ……今日は相葉くんの家から出勤してきたんでしょ！？」
またそれかっ！！
はぁっ！と大きく息を吐き出して眉間に皺を寄せたままの潤君が
生ハムと葉っぱに乱暴にフォークを付きたてた。
A「いや、違う……全然違う！」
潤「はぁ？」
A「えと……白状しますけど！智君から鍵を預かった相葉ちゃんが寝坊したって言うんで！あたしが相葉ちゃん家に鍵取りに行ってきたと！それだけです！」
潤「え……鍵？」
A「ああああ、あれですよっ！？でも朝は智君が先に出勤してて！結果！鍵開けたのは智君だから！ああたしは別に鍵なんて、」
潤「はぁっ！？鍵ぃ！？」
A「おおお怒らないでよぉ〜！開けてませんてば〜！」
別に叩かれはしないけど、ひぃー！っと頭を隠す仕草をすれば
潤君はポカンとして「鍵って……」と……呟いて……
うそでしょ？
そんなに罪ですか？
やっぱりヤバイですか！？
新人のあたしが一時でも鍵を手にしたことは
やっぱり罪が重いですかっ！？
潤「なんだ、そんなこと……」
A「そ、そんなこと……？」
潤「その話しをしてたのね……」
A「焦りましたよ相葉ちゃんが口走った時……怒られるー！と思って」
潤君は肩の力を抜いてふはっと笑うと
「鍵くらい別に……怒られるなら寝坊した相葉くんだけでしょ」と言って
今度は優しく、生ハムと葉っぱにフォークを付きたてた。
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2016年6月18日 23時
