43木曜日 ページ1
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雅紀『ごめんAちゃん寝坊した』
A『嫌な予感はしてました……今すぐ行きます！』
雅紀『よろしく！』
化粧の途中……だったけど、
伊達メガネをして急いで家を出る。
今の時刻は朝の7時50分を回ったところ。
相葉ちゃんの家は会社のすぐ近く。
相葉ちゃん家を経由して会社に行って……到着は8時10分……
智君が待ちぼうけを食らうか……
相葉ちゃんの遅刻を見越して遅めに来てくれるか(笑)
ただ1つ心配なのは……
それ以外のメンバーが早く来ていたら……
鍵を開けるのが新人のあたしとなれば
めちゃくちゃ怒られるんじゃないかと……
……やばい、それが櫻井さんだったら……
ひぃぃぃぃぃ！
急がなきゃ！！
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相葉ちゃんの家に着いてインターホンを鳴らしたのは8時4分。
すぐに出てきた相葉ちゃんはTシャツに短パン姿で歯ブラシを咥えていて、
濡れた髪からは、ほわんとシャンプーの香りがした。
雅紀「ほんっとゴメン！鍵、よろしく！」
A「はい！行ってきます！」
会社の鍵をささっと受け取ってすぐにきびすを返す。
昨日は相葉ちゃん、相当のピッチでビールを7杯も飲んで
最後に焼酎の水割りなんか頼むから……
かなり酔ってた。
家の前まで運んでくれるのは車の代行さんだけど、
無事に家の中に入れるのか心配だった。
だって「大丈夫？」って聞いたら「ダメ」って答えるんだもん。
次の日はいつもよりも早く出勤して鍵を開けなきゃいけないこと
ちゃんと分かってるかな……と思って
その日のうちに「明日は鍵当番ですからね」とメッセージは送ったけど
夜の間に既読はつかなかった。
朝のあの様子から察するに、
帰ってすぐ死んだんだろうな……(笑)
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2016年6月18日 23時
