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翔「え？」
A「真面目なんですね(笑)」
翔「え、そうかな……真面目かな……」
A「そんな風にきちんと挨拶してくれた方は初めて。
みんな無言で手を合わせるので……」
翔「あぁー、そっか。それが普通か(笑)うわ、恥ずかしい(笑)」
Aさんがまた笑ってくれたので、俺も笑えた。
辰「わぁー鍋うまそー。」
そんな一連の流れを無視して、辰実の方はダイニングテーブルに用意されていた
今日の夕飯になる鍋の中を覗き込んでいた。
A「ビール飲まれますか？」
キッチンに向かったAさんが俺に問いかけるので辰実に許可を取ってみる。
翔「あぁー……どうしよ。辰実ぃー飲んでもいい？」
辰「いいよー。」
翔「じゃぁ頂きます！」
俺の返事と同時に、Aさんが冷蔵庫からビールを取り出す。
A「たつくんはノンアルコールビールでも飲む？」
辰「そんなのあるの？」
A「たつくん１人でお茶じゃ可哀想でしょ。」
そう言った時の笑みは、さっきの由希ちゃんの笑みとそっくりだ。
由希「由希のビールはー？」
ダイニングの椅子に深く腰掛けた由希ちゃんが頬を膨らませ足をばたつかせている。
A「今日は特別にカルピスだー♪」
Aさんがビールと一緒にカルピスのペットボトルを抱えて
ダイニングテーブルへやってくると、
由季ちゃんは両手を天井高く上にあげ満面の笑みを浮かべて
「やったーーー♪」と嬉しそうな声をあげる。
……可愛い(笑
この親子のやりとりやら仕草は、いちいち可愛らしくて心を鷲掴みにされる。
A「よし食べよー。」
テーブルには真ん中に大きな鍋と、ビール、カルピス、皿に箸に、
いくつかのつまみのようなものが並んでいる。
４人みんなで手を合わせ
「「それじゃ、いただきまーす！そして、かんぱーい。」」
夕食の時間だ。
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2015年2月23日 17時
