温かい家～sweet home～【S.S】 (ページ35)

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翔「えー？･････わかんない(笑)」

潤「そうなんだ(笑)」

雅「とりあえずさ！それでどうしたの？握手してなんかあったの？」

翔「んー……向こうが“なんか芸能人て感じですね”って。」

和「あぁー……まぁそうですけど？」

翔「“お仕事頑張って下さい！応援してます！”って。」

潤「それ別に普通じゃない？」

翔「そうなんだけどぉー……」

俺が口を尖らせてちじこまったところで、部屋の中がしんとした。

雅「え！？俺翔ちゃんのことが分からないんだけど！どういうこと！？」

和「ようは二回目ってとこがミソなのよね？

　一回目じゃなくて二回目に会ったときに握手したんでしょ？」

翔「そう。」

和「だから向こうは翔ちゃんのこと普通の友達だと思ってたんだよね。でも翔ちゃんが

　“俺は嵐の櫻井翔だ、芸能人の俺様が一般人であるお前の手を握ってやってもいいぞ”

　っていう空気を出したから」

翔「いや待ってよ！それ俺なにキャラ！？」

潤「でもさぁ、向こうも感じ悪くない？別に普通に握手くらいしたらいいじゃん。」

和「いやだから翔さんが“俺は嵐の櫻井翔様だ、芸能人の俺様が、」

翔「いや待ってだからそれ俺なにキャラなのよ！(笑)」

そうだ、彼女は俺が線引きしたと思ったんだ。

“芸能人”と“一般人”という線引きを。あの握手で。