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〈辰実side〉
A「わざわざ家まで来てくれた友達、たつくんで2人目だよ。」
後ろから声が聞こえて振り返る。
彼女はニッコリ笑っている。
だけどそのAの笑顔は、
今まで見たAの笑顔の中で、ダントツに酷い顔だ。
A「由希、可愛いでしょ？」
そう言ったAの視線の先。
リビングに敷かれた座布団の上で眠る由希。
A「今年で3歳になるんだよ。」
そう言った時、Aの瞳から涙がこぼれた。
A「まだ、3歳なんだよ･･････。」
Aは両手で口元を覆って、俯いて
ぼろぼろに、泣きじゃくった。
俺はAの側へ行くと、
ただただ頭を撫でてやることしかできなかった。
誰かのそばで、幸せになってくれたらそれでいいと思っていた。
なのに、呆気なく終わった。
彼女の幸せは。
*.....*.....
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2015年2月23日 17時
