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辰「俺、帰るわ！！」
「「「えっ！？」」」
日が暮れてきた頃、
宿泊の予定があった辰実が、突然の帰る宣言。
俺もそれ、聞いてないけど……
男1「だってお前、明日は…･･･」
辰「あぁ、帰りの足？みんなで電車で帰ってきなよ。」
男2「いやでも……」
辰「もし宿のキャンセル料出るんなら、後でちゃんと出す。じゃっ！！」
女の子達がまたぶーぶー言っている。
翔くんは？翔くんも帰っちゃうのー！？って当たり前だろ。
辰実は爽やかに手を振って、俺を掴むと駐車場まで歩き始める。
翔「いいの？」
辰「俺に内緒で勝手に女子の宿泊の手配までしてるんだよ、ウケるよね。」
翔「ウケねぇよ(笑)」
辰「だろ？全然ウケねぇよ。」
辰実が、疲れきった顔を見せた。
翔「……なんか疲れたなぁ。」
辰「な。これからは俺おまえとしか行かねぇわ、スノボ。」
翔「マジか。」
辰「マジだ。」
車に乗り込んで、辰実がエンジンを掛ける。
辰「……なんかゴメンな。」
翔「え？」
辰「疲れたよな、ほんと。」
辰実が暖房をマックスにして、音楽を掛ける。
翔「……お前が謝ることじゃねぇじゃん。」
辰「そお？ならいいけど。」
車がゆっくりと、発進する。
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2015年2月23日 17時
