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由希「由希、たーくんとお風呂入る！」
えっ！？なんだってっ！？
由希ちゃんの言葉にギョッとしたら
辰「風呂ー？俺今日は泊まっていかないよ？」
……辰実の言葉に俺はまたギョッとする。
由希「お泊まりしなくても入ろうよー！」
由希ちゃんが辰実の足にしがみついて一生懸命懇願する。
すると辰実が俺の方を向いて「明日何時？」と聞いてきた。
翔「あぁ、明日は……9時。」
辰「時間、平気？」
翔「まぁ俺は、運転じゃないし？」
辰実は「ふっ」と鼻で笑うと「んじゃ入るか。」と言って
由希ちゃんの頭をくしゃくしゃに撫で回した。
由希「やったー♪」
辰実に頭を撫でられながら、由希ちゃんが無邪気な声をあげた。
２人がバタバタとバスルームに掛けていくと
「今タオル出すからー。」と言ってかほりさんもその後に続いていく。
……辰実お前今まで当たり前のように幼女と風呂なんか入ってたんかっ!!
A「たつくん、着替えはー？」
辰「あ、車にある。」
A「ちょっと！じゃぁ脱ぐ前に取ってきてよ！」
辰「え、じゃぁまた着るの？」
A「パンイチで外出るとか有り得ないからね。」
辰「じゃぁ取ってきて。」
A「もおー。」
そんなやり取りが聞こえてきた後、
脱衣所からAさんが小走りで出てきて玄関へ向かって行く。
その光景を横目でチラリと盗み見ながら
なんだか、夫婦みたいだ
と思った。
俺は椅子から立ち上がって玄関へ向かうと、
靴を履こうとするAさんを呼び止めた。
翔「俺が取ってきますよ。外は寒いから。」
そう言って辰実の車の鍵を手に取り、俺が靴をはこうとすると
A「寒いのは翔さんも一緒じゃないですか。」
と言って彼女が微笑む。
翔「俺もう暑くて汗だく。少し外の風に当たりたいの。」
そう言って彼女に笑いかけると、彼女は
A「ごめん！気付かなくって……暖房切っておくからね！」
と言って、両手を合わせて謝るポーズをとると
ありがとね、と言いながらパタパタとダイニングへと掛けていく。
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2015年2月23日 17時
