第1話 アイドルだから01 ページ1
翔「マジすか……」
辰「ごめん(笑)」
久しぶりの休日前に、友人の辰実に連絡を入れたら
友達とゲレンデに出るって言うじゃないか。
それならと、次の日早速俺は
車で友達を乗せていくという辰実に気を遣って
1人電車でゲレンデへ向かった。
そう、友達。
辰実の言う友達は、男2人だと聞いていた。
はずなのに、
女1「きゃーーーー！！翔くん！？嵐の翔くんきゃーーーー！！」
女2「えっ！？だれだれっ！？誰の友達！？辰くんっ！？えぇーーーー！！」
女3「うそうそっ！一緒に滑れるの！？えーーー！！きゃーーー！！」
女性が3人もいました。
しかも、ちょっと俺の苦手なタイプ。
辰実を責めるわけにはいかない。
辰実も「今朝初めて聞いた。」と言っていたから。
それに俺は
翔「申し訳ないけど、俺は上まで行くから……一緒には滑れません。」
女1「えぇー！？じゃぁ着いていこっかなー！」
女2「いくいくーーー！！」
翔「ごめん、無理っ！！」
騒ぐ女の子達に負けじと大きな声を出してみた。
翔「君達そんなに滑れないでしょ？そんな人が簡単に着いて来られるもんじゃないから。
申し訳ないけど着いて来ないでね。危ないし。」
なるべく冷たくそう言って、俺はゴーグルを着けてその場を離れた。
女の子達の、ぶーたれる声が聞こえる。
つめたーい！とか
あれ本当に翔くんーー！？とか
つまんないのーーーとか
言ってろ。
テレビで見る俺が俺だと思うなよ。
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作者名：あひる x他1人
作成日時：2015年2月23日 17時
