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「何も無いな」
「景光だって自分のちゃんとした名義の部屋には何も無いんじゃない？」
「まぁ、それはそうだけど」
あまり帰ることのないこの部屋はベットと小さな机、そして最低限の食器があるだけの質素な部屋だった。
「流石に蜂楽名義の部屋に警察官は連れて行けないから」
「組織に家バレはしてないんだろ？」
「用心しておくに越したことはないの。コレ、潜入の鉄則」
景光に釘を刺すように告げると、彼は“悪い”と冗談めかして言っていた。
いくら公安とはいえ、私とは違う部署にいたんだ。
潜入捜査を一から叩き込まれた私たちとは違う景光に、私はそっと息を吐いた。
「…そんな目で見なくても、ちゃんと話すよ」
そんなやり取りを凝視していた三人に、私はそっと息を吐いた。
安心したように、けれども逃がさまいとする彼らの表情に苦笑いを浮かべた。
「…私は警視庁公安部特殊捜査室…通称、カメレオンに所属する潜入捜査を専門とする捜査官なの」
三人がぐっと息を飲んだ。
昨日景光から聞いた通り、零の推測を聞いていたからだろうか、私が想像していたような驚き方ではなかった。
「…危険だろ、そんなところ」
「配属先に希望がなかった上にそこに配属されるだけの力を持っていたのは私だけだったから」
“配属先の希望がなかった”という言葉に驚いたのか、五人は一斉に私の顔を見てきた。
別にどこに配属になっても良かったんだ。
そもそも自ら望んで警察官になりたかったわけじゃないし。
「…そう言えば、Aが警察官になりたいと思うようになった理由、聞いてねぇな」
「…別に大層な思いがあった訳じゃない。むしろ私は警察が嫌いだったよ。でも破壊したかった訳でもない。あんな警察官の、内部事情が知りたかっただけだから、別にどこに配属されても見られるなぁって思ってただけ」
「
私の言葉を繰り返した研二の方に目線を向けた。
「…警察官が、お姉ちゃんを殺したんだ」
息を飲む五人に対して私は苦し紛れに微笑む。
別に今はもう、気にしていない。
ちゃんと捕まって、ちゃんと刑罰を受けている。
けど私は、殺人犯を捕まえるはずの警察官が殺人を犯した、その内部事情が知りたかった。だから警察官になったんだ。
「…ま、潜入捜査を専門としてるせいで全然警察署内に居ないんだけどね」
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いずみ - 夢主可愛い！😆 (2022年12月3日 12時) (
レス) @page4 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 朱雀さん» 初めまして！！コメントありがとうございます！遅くなりましたが、本日より更新を再開させていただきます！！ (2022年8月15日 20時) (レス) @page36 id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 初めまして！いつも作品読ませて貰ってます！大学生大変だとは思いますが、8月頃からの更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2022年6月4日 4時) (レス) @page37 id: 41c6b13a4c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - RIOさん» コメントありがとうございます！！自分のペースで少しづつになるとは思いますが、更新頑張りたいと思います (2022年4月27日 8時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - ふゆなさん» 初めまして！！コメント並びに応援ありがとうございます。まだまだ拙い所はありますが、これからもよろしくお願いします (2022年4月27日 8時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
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