警視庁公安部所属潜入専門捜査官【警察学校組】

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赤井秀一side



組織を語る上で外せない人物​───────それは“あの方”やラムでもない、一人の女性。

長い髪をポニーテールに結び、組織の主要人物に好かれる逸材、その名もロゼ。

当初からいたらしい彼女は、きっといくつもの罪を犯している。



「…スコッチ、君は…組織にNOCだとバレている」



彼を呼び出し、そう告げればスコッチは軽く目を見開く。

そしてFBIであると自身の秘密も打ち明けると、彼は驚いた様な表情を見せた。



「君のことはロゼが担当している。彼女がメンバーに“邪魔をするな”と告げていたから君を殺しにくるのはロゼだろうな」

「ロゼが…？本当にロゼが来るのか？」

「…あぁ、君は知らないかもしれないが、ロゼはNOCの処理を主に担当しているらしい」



そう言うと、彼はほっとしたような表情を見せる。



「…ならライ、俺は大丈夫だよ」

「は？」



その瞬間、階段をかけ上る音が聞こえてくる。

スコッチの居場所がロゼにバレたのだろうか。ここは秘密にしておいたはずなのに。



「やっぱりここにいたんだ」

「…Aにはバレちゃうよね」

「まぁね。バレバレだよ…FBIも、景光も」



赤井秀一は肩をすくめる。

まるでそれは、私がカメレオンであるとわかっているかのように。



「あのヒントはわかりやすかったよ。日本にもそういう組織があるんだな」

「…ついこの前まで、わかっていなかったくせに」



特に私が、スコッチを狩りに行くって言った時。

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