警視庁公安部所属潜入専門捜査官【警察学校組】

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「だから誤魔化さなくていいからね」

「ホォー…それでロゼは俺を殺しに来たのか？」

「まさか。私こう見えて暗殺嫌いなの」



私の言葉にライ…基(もとい)、赤井秀一は目を見開いた。

何を驚いているんだよ、最近暗殺業務だってしてないってのに。



「…それならなんで俺にそれを話したんだ？」

「ふふ、私に怯えながら組織にいるあなたも面白いなぁなんて思ってね」



そう言うと、赤井秀一は少しだけ眼光を鋭くする。

赤井秀一がこの場で私を殺すことも簡単だけど、でも多分、ジンやウォッカ、キャンティにまで好かれる私をどうにかしたらその場で自分の命が落とされる事は容易に想像ができてるんだろうな。

生憎私は自分の正体を明かさない。気がついたら正解なら正解って伝えるけど。

でも、私はあくまでもカメレオンだ。今は闇色に染まっている。



「君のことはいくら調べても出てこない…まるで何者かに隠されてるようにね」

「へぇ、そうなんだ。ライって探り屋でもないのに調べるんだね、意外」

「獲物の相手は知っておかないといけないからな」



潜入を専門とする私から見れば零も景光も赤井秀一も穴だらけだ。いくらでも付け入る隙がある。

まぁ、専門家と比べるなって零なら起こりそうだけど。



「…私はね、何色にも染まるんだよ」



ヒントだけ、貴方に与えてあげる。

隠された警察組織、でもそれに気づけたのなら、貴方を認めてあげるよ。



「…意味がわからないがまぁいい。ロゼはたまに意味のわからないことを言うとベルモットが言っていたからな」

「何それ、ちょっと詳しく」

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