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萩原研二side
「っ意味わかんねぇよ！！」
ダンっ！！とビールジョッキを机に叩きつける陣平ちゃん。
そんな彼を宥めるように班長が声をかけた。
「仕方ねぇだろ、確かにアイツらの所属はそういうところだ」
「だからって同期の俺らまで会えねぇなんておかしいだろ！」
降谷ちゃんから突き放すように言われた一言が相当堪えているらしい。
でも確かに、カメレオンである彼女は既に表向きでは警察官をやめている。
警察官を辞めてまでして、潜入捜査に全てを注ぎ込む彼女の邪魔にすらなりうるんだ。
「第二入口は表向きは犯罪者が重症や重病を患った時に運び込まれるところなんだ。そして裏向きは公安の人間が運び込まれる秘密の入口…報道陣からも、例えば報復からも逃れるために、その入口は公安の人間と一部の上層部しか知らないようになっているんだよ。」
「…俺は、何もできねぇのかよ…っ」
諸伏ちゃんのたんたんとした、それでも悔しそうな言葉に陣平ちゃんは諦めたように息を吐いた。
震える声で呟く陣平ちゃんを、諸伏ちゃんがそっと撫でた。
「ゼロだって多分、みんなに言いたくて言ったわけじゃないと思う。突き放す時も、キツそうな顔してたから」
思い出すように目を伏せた諸伏ちゃんは、気を紛らわすかのように目の前に入った水をぐっと飲み干した。
「目ェ覚ましたら普通の方へ移すとか出来ねぇのか？」
陣平ちゃんの切実な声色に諸伏ちゃんは目を伏せた。
「残念だけど無理だと思うよ。カメレオンは、本来公安の上層部しか知らされない存在だから」
公安というその組織の繋がりの強さにぐっと歯を食いしばる。
俺だって陣平ちゃんのように荒れたい。
でも、それは陣平ちゃんの恋を邪魔してしまうような気がして。
「大丈夫だよ。ちゃんと目覚めたら、会いに来てくれるって」
“ねっ？”とウインクすれば、陣平ちゃんは渋々、というように椅子に座ったのだった。
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いずみ - 夢主可愛い！😆 (2022年12月3日 12時) (
レス) @page4 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 朱雀さん» 初めまして！！コメントありがとうございます！遅くなりましたが、本日より更新を再開させていただきます！！ (2022年8月15日 20時) (レス) @page36 id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 初めまして！いつも作品読ませて貰ってます！大学生大変だとは思いますが、8月頃からの更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2022年6月4日 4時) (レス) @page37 id: 41c6b13a4c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - RIOさん» コメントありがとうございます！！自分のペースで少しづつになるとは思いますが、更新頑張りたいと思います (2022年4月27日 8時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - ふゆなさん» 初めまして！！コメント並びに応援ありがとうございます。まだまだ拙い所はありますが、これからもよろしくお願いします (2022年4月27日 8時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
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