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「っ！！」
鳴り響く銃声と相対する私たち。
両利きだからなのか、相手は左手で普通に銃を撃って来る。
「…っ！A！！」
「大丈夫。それよりも…犯人の狙いが分からない」
撃たれた左腕を庇うようにしながら立つ。
零がちらりと私を見たのがわかった。
「…狙いか。明らかに俺たちを最初の場所から離そうとしているな」
「私たちを離そうと…っ、まさか！！」
ハッとして私は歯を食いしばる。
今の私はあの場所に近づけば余計に近くにいる人を怖がらせることになる。
「あぁ、十中八九そこに爆弾があるんだろうな」
「そこだけじゃないよ」
「っ！！」
相手の銃弾が切れたのか、相手は銃を落として左手を上げた。
右手は負傷してて上げられないのだろう。
「両手を後ろに」
私の言葉に素直に従う相手。
零が銃を構えたまま“どういうことだ？”と続けた。
「3箇所だ。全部で3箇所爆弾を死かけてある」
私たちはその言葉に息を飲むしか無かった。
3箇所。陣平と研二だけでは処理しきれない。
…景光に、頼る他なかった。
彼は公安だし、なんでも出来るはずなのだけど、少しばかり不安だった。
「3箇所。全てを言いなさい」
私の言葉に、犯人は薄ら笑いを浮かべる。
「1つ目は先程の場所、2つ目は新幹線乗車口の近く。3つ目はここだよ」
そう言うと同時に目の前の男が黒いコートを脱ぎ捨てた。
その体には爆弾が巻かれている。
このタイプのものは大きな被害は出ないけど…それでも、多分この男は助からない。
あいにくこのタイプの解体方法は分からなくて、思わず頭を抱えたくなった。
「お生憎様。俺は爆弾のプロなんでね。それくらい解体できるんだよ」
突如聞こえてきた声に後ろを振り返った。
そこには景光と陣平と研二が仲良く並んで立っていた。
「残り二つはもう解体したよ。プロはやっぱり仕事が速くて」
肩を竦めながら呟く景光を呆然と見つめる。
零が私に“構えられるか？”と小声で聞いてきたので頷き構えると、彼は体に巻き付かれた爆弾をそっと犯人から切り離した。
「これ以上は僕は分からないからね。2人に頼むよ」
零の言葉に陣平と研二が笑って頷いた。
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いずみ - 夢主可愛い！😆 (2022年12月3日 12時) (
レス) @page4 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 朱雀さん» 初めまして！！コメントありがとうございます！遅くなりましたが、本日より更新を再開させていただきます！！ (2022年8月15日 20時) (レス) @page36 id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 初めまして！いつも作品読ませて貰ってます！大学生大変だとは思いますが、8月頃からの更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2022年6月4日 4時) (レス) @page37 id: 41c6b13a4c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - RIOさん» コメントありがとうございます！！自分のペースで少しづつになるとは思いますが、更新頑張りたいと思います (2022年4月27日 8時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - ふゆなさん» 初めまして！！コメント並びに応援ありがとうございます。まだまだ拙い所はありますが、これからもよろしくお願いします (2022年4月27日 8時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
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