警視庁公安部所属潜入専門捜査官【警察学校組】

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「っ…今までどこにいた…っ！！」

「やだなぁ…そんな目で見ないでよ。私はここに潜入している身だからさ」



私の車からベルモットがいなくなるや否や、盗聴器の確認をした後にバーボン…基、降谷零が私の胸ぐらを掴んできた。

バーボン、スコッチとして彼らが潜入していることはよく知っていた。だから私は驚かなかったけど、2人からしてみたらとんでもないことが起こっているんだろうな。



「…所属はどこだ？」

「警視庁公安部。景光と同じ」

「…Aのことなんて、聞いたことないけど」



景光の言葉に私は肩を竦めた。

そりゃそうだろうな、だって私はもういない人として扱われている訳だし。



「…俺達も聞いたことがない」

「そりゃね。ゼロだって上の方の人しか知らないだろうよ」



私の言葉に零と景光が目を見開く。

別にそんな驚くことじゃないだろうに、なんて心の中で呟いた。



「通称カメレオン…これなら聞いたことある？」

「っ！Aそんな危険なところにいるのか？！」

「……だからあの日、“もう会えない”と言ったんだな」

「うーん、まぁそんな感じ」



あの日、警察官である私は死んだんだ。

“連絡くらいしてくれれば良かったのに”と呟く彼に私はそっと視線を外した。



「あの日、携帯を捨てたんだ」



私はあの日、死んだのだから。

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