41 ページ42
▷深澤side
思いもよらぬ展開。
翔太はしかめっ面だし、咲良さんはにこにこだ。
咲良さんは、俺らの一つ上の先輩で、言ってしまえば、翔太の元カノ。
すごく綺麗で優しくて、でもどこか掴めなくて。
翔太と付き合い始めたのも突然で、あれ？この人たち面識あったの？みたいな。
宮舘「急にどうしたんだろうね」
「さぁね。でも俺悪い予感するわ」
宮舘「ふっかの勘は当たるからちょっと心配だね」
「なーんで、今なのかねぇ」
でも、咲良さんは半年も経たないくらいで、別な男と浮気して。しかも大学生。そいつと同じ大学に今は通ってるらしい。
SNSとか見ても順調そうだったのに、何でまた翔太のところに来たんだろうか。
咲良「翔太くん。私たちやり直さない？」
「…………は？」
バイト後暇かと聞かれた翔太が、暇じゃないと断ると突然聞こえてきた声。
思わず俺も振り返った。咲良さんと目があって、にっこり微笑まれる。
咲良「辰哉くんもそう思わない？やり直した方がいいって」
「ちょ、待って。何急に。二股してたくせにそれ今更言う？」
咲良「だって。別れてからも翔太くん何してるかな、って考えたりしてたもん。私やっぱり翔太くん好きだもん」
「ありえないわ、まじで」
俺もパニックだから、何も答えられない。
でもそれと同時に思った。
あ、彼氏と別れそうなんだなって。
本当は違うかもしれないけど、たぶん、咲良さんは振られても大丈夫なように、そうやって準備しようとしてるのかなって。そんな気がした。
咲良「翔太くん、まじめに考えてよ。明日も会いにくるから、答え教えて」
にっこりとしてお会計をして出て行った咲良さん。なんだろう、あの自信ありげな表情は。
「…………っ、」
翔太が下唇を噛み締めてる。
どんな気持ち？って聞けたらいいけど、俺はこの問題には口を出さないから。
でもひとつだけ言えるのは、お前もう断る理由ちゃんとできてるよ。
気持ち揺さぶられてると思うけど、でも、今一番強い気持ちだけは、絶対にぶれないんじゃない？
深澤「翔太、だてさん。今日は3人でゲーセン行こ！」
宮舘「なぜ？」
「行きたくない」
深澤「なぜ！？どうして！？行こうよ！？」
翔太のこと羨ましいって思ってたくせに、抜け駆けしたりすることはできない。
ちょっとだけ俺決心ついたから。翔太のこと応援しようって思ってるよ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 492人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴよまる(プロフ) - あぴいさん» ありがとうございます…！3Bってほんとに可愛くて…。たくさんの中から見つけてくださって、ありがとうございます！最後まで頑張りますので、待っていてください◎ (2021年1月28日 9時) (
レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
あぴい - お話拝見させてもらっています！チャラめな高校生の3Bにキュンキュン止まりません(T . T)幼なじみの康二も…最高です！これからも応援しています！頑張ってください^ - ^ (2021年1月28日 5時) (レス) id: 6fa25682e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいですっ！読んでくださってありがとうございます！ぜひ渡辺くんを見守ってあげてください！ (2021年1月24日 23時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 気になって、一気読みしてしまいました！！ドキドキキュンキュンが止まりません！これからも更新、たのしみにしています！！ (2021年1月24日 8時) (レス) id: 6e1d4e84cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴよまる
| 作成日時：2020年3月5日 14時
