39 ページ40
.
『康二さっきから顔変だよ』
兄「すこぶる変」
康二「ちゃうやん！2人ともこないだイケメンって言うてたやん！！」
『…、ご飯粒飛んだ…』
康二「ごめんなさい」
3人でご飯を食べに来た。
康二はずっと開かない顔。眉間に皺なんか寄せちゃって。何か悩み事？って聞いても、何にもないって。
兄「あれやろ。恋の悩みやろ」
康二「ぶっ、、、！！！！」
『…水飛んだ、、、、』
康二「ごめんなさい」
お兄が恋の悩みって言った瞬間に、思いっきり水をこぼしてた。あれ？当たり？？
なんだ康二ってば、好きな子いるんだ。
『なになに？お兄と私に話してごらんよ！！』
可愛い子かな？それともキレイな子かな？私が知ってる子だったら、何か恥ずかしいな、とか。
康二「俺の話とちゃうよ！Aちゃんやん！そこは！！」
「「え？(は？)」」
康二が、もぉ〜と言いながらテーブルに突っ伏す。
思わずお兄と見つめ合う。
『え、わたし？ってなに？』
兄「A、彼氏とかいたっけ？」
『とかってやめて』
兄「でも康二が」
さっきまで机に突っ伏してた康二が思いっきり顔をあげる。顔芸？ってくらい、眉毛をきりっとさせて。
康二「Aちゃんは、恋をしているな？」
『そんなキャラだった？』
兄「冷静に返すな。傷付くやろ」
康二「ナミヲ」
兄「康二も話ややこしくすな」
そんなこんなで、結局康二が何を聞きたかったのかわからなかったけど。久しぶりのいとこ集合に、心が充電されたのは間違いない。
.
.
.
康二「さっきはな、お兄がいたから話せなかったんだけど」
『うん、どうした？』
康二「Aちゃん、こないだ自分のこと、正しくないことしようとしてるって言うてたやん」
『…うん』
康二「それってさ、」
お兄がコンビニ寄るから先帰り、と言ってくれて、康二と先に帰る。
きっとお兄が空気を読んでくれたんだろう。康二もやっと話せる、と肩の力を抜いていた。
康二「もしかしてやけど、誰かのこと気になってるん？俺らの中の」
『、、、、、』
あぁ、終わった。とか、頭の中ではぐるぐるしてるのに口から出る言葉は冷静だった。
『康二じゃないけどね』
康二「そんなんわかっとるよ！！！！！」
康二、ごめんね。今は言えない。
けどいつか。ちゃんと言葉で言うから。
それまでもう少しだけ、知らないふりをしててほしい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 493人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴよまる(プロフ) - あぴいさん» ありがとうございます…！3Bってほんとに可愛くて…。たくさんの中から見つけてくださって、ありがとうございます！最後まで頑張りますので、待っていてください◎ (2021年1月28日 9時) (
レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
あぴい - お話拝見させてもらっています！チャラめな高校生の3Bにキュンキュン止まりません(T . T)幼なじみの康二も…最高です！これからも応援しています！頑張ってください^ - ^ (2021年1月28日 5時) (レス) id: 6fa25682e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいですっ！読んでくださってありがとうございます！ぜひ渡辺くんを見守ってあげてください！ (2021年1月24日 23時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 気になって、一気読みしてしまいました！！ドキドキキュンキュンが止まりません！これからも更新、たのしみにしています！！ (2021年1月24日 8時) (レス) id: 6e1d4e84cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴよまる
| 作成日時：2020年3月5日 14時
