14 ページ15
.
『お先に失礼します、おつかれさまでした』
「「おつかれー！また明日ねー！」」
今日は委員会に会議に、◯◯会のオンパレードだった。ちょっと疲れたなぁ…
『あ、康二走ってる…』
グラウンドで「よいしょー！」と叫んでボールをおいかける康二。なんだ、結構サッカー上手じゃん。
『目黒くんもサッカー部なんだ…』
さっき言われたことが頭の中をぐるぐるする。
先生と生徒だって言っても、頑固だった。
そうだよ、先生と生徒だもん、そういうのはご法度だよね。
でも、目黒くんの言葉が繰り返される中、こないだの渡辺くんがまたもや頭の中を支配する。
あの時、渡辺くんから目が離せなくなったのは、どうしてだろう？恥ずかしい、と思ったのはどうしてだろう？
目黒「何でだめなの？」
生徒である渡辺くんのことを考える私は、きっと間違ってる。
普通のことを考えてるならまだしも、
彼のふわっとした笑顔や優しい声色が離れない。
もう今日は考えるのはやめた。きっと今すぐ答えは出ない。
そして今日はカフェで本とか読みたいかも。
何とも言えない複雑な気持ちのまま、駅前の行きつけのカフェへと向かった。
『えっ、改装、、、、中、、、、？』
今日はついてないかも、なんて。
行きつけのはずだったのに改装するなんて知らなかった。マスター、教えてくれてもいいのに。
数メートル先に新しいカフェができた。
気になってたけど、常にたくさんの人がいて、なかなか一歩が踏み出せなかった。
いつもならこのままUターンするけど、今日はその新しいカフェに行ってみたくなって、たくさんの人がいるそのお店に勇気を出して向かってみた。
？「いらっしゃいませ〜、って、え、Aちゃん！？」
ドアを開けた瞬間、レジのあたりから聞き慣れた声が聞こえてきたし、良くない予感がした…。
『ふ、かざわ、くん…』
深澤「うん、俺。空いてる席、好きなところにどーぞ」
『あ、はい、、、』
バイトしてたんだ、このお店で。
どうりで若い可愛い女の子たちが多い…
というか、ずっとニアミスしてたのかも…
「うえっ！？！？」
深澤くんに驚いた気持ちのままメニューを見ようとしたら、また聞き覚えのある声が。
その声は、とても落ち着く声。
翔太「なんでここに！？」
『お邪魔してます…笑』
顔を真っ赤にした渡辺くんが立っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 492人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴよまる(プロフ) - あぴいさん» ありがとうございます…！3Bってほんとに可愛くて…。たくさんの中から見つけてくださって、ありがとうございます！最後まで頑張りますので、待っていてください◎ (2021年1月28日 9時) (
レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
あぴい - お話拝見させてもらっています！チャラめな高校生の3Bにキュンキュン止まりません(T . T)幼なじみの康二も…最高です！これからも応援しています！頑張ってください^ - ^ (2021年1月28日 5時) (レス) id: 6fa25682e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいですっ！読んでくださってありがとうございます！ぜひ渡辺くんを見守ってあげてください！ (2021年1月24日 23時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 気になって、一気読みしてしまいました！！ドキドキキュンキュンが止まりません！これからも更新、たのしみにしています！！ (2021年1月24日 8時) (レス) id: 6e1d4e84cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴよまる
| 作成日時：2020年3月5日 14時
