19 ページ20
.
「そんで、目黒はキレたと、なるほど」
『いやそこまでではないかも知らないですけど…でも結構怒ってたかも…』
岡田先生が飲みに誘ってくれたので、初めて2人で飲みにきた。
ビールが体に染みる、、、、幸せ、、、、
「ってか、目黒ってそんなに怒ったりしないんだよね。だからあいつの中でよっぽど引っかかってんだね〜」
『私の伝え方が間違ってたんでしょうか…』
「いやいいんじゃない。はっきり言ってあげた方が、目黒のためだよ』
あと、自分のためにもね、と。
「高校生ってさ、色んな考え方ができるようになって、人間関係も自分の好きなように構築できるようになって。もちろん恋愛だって大人顔負けに出来るようになる」
「あの子たちが間違った道に進まないように、時に道を正してあげるのが私たちの役目じゃん？」
「特にAちゃんなんて、若くて話しやすくて、あの子たちから見たらお姉さんみたいな親しみやすさなんだよね。だから好きとか好きかもとか、そういう一種の錯覚みたいなことが起こっちゃうと思うんだよね〜」
ハイボールを一気に飲み干しながら、そう話す岡田先生。
一種の錯覚か、、、、そっか、、、、
『あ、の。岡田先生に相談したいことがあります』
「えー！なになに！うれしい！どうぞ！たっくさんしゃべってね！」
最近のもやもや、というか、考えていることを話そうと思った。もちろん、誰、とは言わずに。
『目が合ったら、時間が止まったような感覚になったり。話してるとすごく楽しくて、もっともっとって思ってしまったり。あとは、その人を見ると心がほっこりしたり、するんです』
「えー、かわいい、、、、それ田中？誰？」
『やっ、誰とは言いませんけど…！』
「Aちゃん」
岡田先生がにやにやしてた、
エイヒレを手にして、それはそれはもうにやけていて。
「それは、好きなんだね、その人のこと」
『……、一種の錯覚なのかな、って…』
「その話は、目黒の話でしょー！？大人同士は違うってば。もう〜〜かわいい〜」
何か決定的な出来事があったわけじゃない。
毎日の挨拶ややりとりがあるわけではもちろんない。
もしかしたら、この感情は、恋愛的な意味を持つのかも、と。
でも、岡田先生の言うようなこと、弟的な意味の、それこそ一種の錯覚みたいな、そういうことかもしれない。
誰か私のこの、感情に名前をつけてくれないだろうか
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 492人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴよまる(プロフ) - あぴいさん» ありがとうございます…！3Bってほんとに可愛くて…。たくさんの中から見つけてくださって、ありがとうございます！最後まで頑張りますので、待っていてください◎ (2021年1月28日 9時) (
レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
あぴい - お話拝見させてもらっています！チャラめな高校生の3Bにキュンキュン止まりません(T . T)幼なじみの康二も…最高です！これからも応援しています！頑張ってください^ - ^ (2021年1月28日 5時) (レス) id: 6fa25682e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいですっ！読んでくださってありがとうございます！ぜひ渡辺くんを見守ってあげてください！ (2021年1月24日 23時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 気になって、一気読みしてしまいました！！ドキドキキュンキュンが止まりません！これからも更新、たのしみにしています！！ (2021年1月24日 8時) (レス) id: 6e1d4e84cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴよまる
| 作成日時：2020年3月5日 14時
