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翔太「…えっと、ありがとうございました。俺ピンチで。すごく、助かりました」
『…いえいえ！屋上に用事があって！たまたま通ったらノートが落ちてて、それで！』
何で言い訳みたいなこと…、と思って慌てて顔をあげたら、思いのほか、渡辺くんの顔が近かった。
『…っ！！！』
大人になっても、こんなに感情が揺れることがあるんだろうか？
どんな感情か言い表せないけど、とにかく目が離せなくなった。
翔太「先生、走ってきてくれたんでしょ。髪の毛、はねてる」
あまりにも優しい目をして笑いかけてくれてたから。
私にだけじゃなくて、みんなにも優しいのかもしれない。
ほんの少しだけ髪の毛に触れた指先が、すごくすごく恥ずかしい。
先生「ほれ、渡辺、ハンコ押しといた。次はちゃんと提出日間に合わせろよ〜」
田中先生のおかげで、やっと現実に戻ってこれた。
しょっぴー＝渡辺くんということがやっと理解できた。
前に康二と目黒くんが言ってた、しょった、翔太くんもきっとそうだ。
『じゃあ、私もそろそろ。もう落とさないようにね』
さっきまで動揺してたくせに、急になんともないように振る舞った。
やっぱり高校生って怖い、無意識に距離を詰めてくる天才なのかな。
翔太side
今日必ず出すという約束をした数学のノートが、ない。
いやさっきまであったし、佐久間に見せた。ふっかにも見せた。
「やっべー、これはやばい」
深澤「翔太？どうした〜？」
「田中のノートがない」
岩本「もはや何のノートか分からねえよ笑」
しかも、前方の廊下から田中！！！！！
これは普通にまずい。落ち着け渡辺、何とかなるはずだ、絶対どこかにあるはずだ。
「ちょっと佐久間！！田中としゃべって時間稼いで！！」
先生「さっきまであって何で今ないんだよ。捨てたか？」
佐久間の時間稼ぎも全く役に立たず、今この状況。
パニック通り越して、もう絶望感。
『さっき階段のところでノートを拾ったんです。渡辺くんっていう子で…』
顔を見なくても声だけでわかる。
Aちゃんが俺のノートを拾って、しかも届けてくれた。
俺に必死に状況を伝えようとして早口になっているところも、
ほんとどうしようもないくらい可愛く見えて。あ、髪はねてる…
なんでこんなに俺のこと幸せな気持ちにしてくれるんだろう、この人。
「先生、走ってきてくれたんでしょ。髪の毛、はねてる」
もう全部がずるいよ、先生
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ぴよまる(プロフ) - あぴいさん» ありがとうございます…！3Bってほんとに可愛くて…。たくさんの中から見つけてくださって、ありがとうございます！最後まで頑張りますので、待っていてください◎ (2021年1月28日 9時) (
レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
あぴい - お話拝見させてもらっています！チャラめな高校生の3Bにキュンキュン止まりません(T . T)幼なじみの康二も…最高です！これからも応援しています！頑張ってください^ - ^ (2021年1月28日 5時) (レス) id: 6fa25682e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいですっ！読んでくださってありがとうございます！ぜひ渡辺くんを見守ってあげてください！ (2021年1月24日 23時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 気になって、一気読みしてしまいました！！ドキドキキュンキュンが止まりません！これからも更新、たのしみにしています！！ (2021年1月24日 8時) (レス) id: 6e1d4e84cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよまる
| 作成日時：2020年3月5日 14時
