blue 204 →another side □ ページ10
〜side加藤〜
これじゃ、まるで増田に嫉妬してるみてぇじゃん。
俺 そんなキャラじゃねぇし。
ホントあいつの事になると自分がわかんなくなるわ。
お互い好きだってわかってた筈なのに……
過去まで俺のモノに出来る筈ないのに……
Aに対して ドンドン貪欲になって行く自分に気づく。
そして
居ても立っても居られなくなった俺は Aからの連絡を待たずに スマホだけ握りしめ部屋を出た。
.
.
.
.
.
最寄りの地下鉄駅に着き
スマホを片手にAが出てくる出口付近の壁にもたれる。
階段を上ってきて、俺の前を通り過ぎて行く人達。
待つ事10分。
手の中でスマホが光る。
見るとLINEにメッセージが。
”着いたよ”
スタンプも絵文字も無い その文を読めば 慌てて送って来たのがわかる。
→了解
すぐに送る。
程なくして、カッカッと 階段を駆け上がって来る靴音が。
あ、これ……
靴音は上り切った所で コツっと止まった。
『え？？
えー？？？なんで？？』
直ぐに俺に気づいたAは
頬を真っ赤に染めながら俺に近づいてきた。
「早く会いたいっつってんだろ？」
俺のこの言葉に急に瞳がうるむA。
『同じ気持ちだね』
さっきのメッセージが言葉となって耳に届き
送られてきた絵文字は正にAの表情そのものだった。
「なんで泣きそうになってんだよ(笑)」
『ごめん……LINEのやり取りが新鮮で……文字でストレートに来たシゲくんの会いたい気持ちが嬉しくて ……気持ちが抑えられなくなっちゃった』
一生懸命 自分の想いを伝えてくるAを堪らなく愛おしく思う。
「わかった。とりあえず 歩こうか」
Aに手を差し出すと スッと俺の手を取る。
ぎゅっと繋ぐと直ぐにきゅっと応えてきた。
寄り添い、並んで歩く。
いつか見た 増田と寄り添いながら歩くAの後ろ姿。
紛れもなく今は俺だけのモノ。
『私……貴久の誕生日まで普通に出来る自信がないよ。
どうしよう……シゲへの好きが溢れてきて 苦しいよ」
隣から 切ない声がした。
blue 205 →another side □→←blue 203 →another side □
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 384人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピヨ（・8・）かみや(プロフ) - しあテテさん» おはようございます(*´∀｀)めっちゃ嬉しいコメントありがとうございます！期待に添えるように頑張ります！ (2015年11月5日 6時) (
レス) id: f1281b6c7d (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - ピヨ（・8・）かみやさん» ピヨかみやさんの作品本当うちの中でどれもヒットでｗ大好きなんですよｗ＾＾こちらこそありがとうです＾＾ (2015年11月4日 22時) (レス) id: bef1a09179 (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ（・8・）かみや(プロフ) - みずりんさん» みずりんさんこんにちは〜(*´∀｀)結末は考えてあるんですけど、中々たどり着けないんですよ〜σ(￣∇￣;) (2015年11月4日 16時) (レス) id: f1281b6c7d (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ（・8・）かみや(プロフ) - 豊橋つむぎと申すさん» ありがとうございます(*´∀｀)Part6になってもよろしくお願いします(*´∀｀) (2015年11月4日 16時) (レス) id: f1281b6c7d (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ（・8・）かみや(プロフ) - しあテテさん» 6行きます（笑）しあテテさんにコメ頂いてから CANDYを読み返してきました〜(*´∀｀)初心に戻れそうです！ありがとうございます(*´∀｀) (2015年11月4日 16時) (レス) id: f1281b6c7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピヨ@かみや
| 作成日時：2015年6月11日 22時
