blue 223 ページ29
”美雨”
あの人が美雨さんなんだ……
まさか ”あの美雨さん”が目の前に現れると思わなくて、ビックリして逃げるように2人から離れてきた私。
モール内をぶらぶらしながら 私の頭の中から”美雨”さんが離れない。
みんなが言ってた通り、私にちょっとだけ似てた。
シゲくんが好きだった美雨さん。
貴久が私に隠した美雨さん。
あの2人から最初に愛されていた人。
私は美雨さんに似てるから 2人に選ばれたんだ。
私はただ、美雨さんに似てただけだから……
喉の奥が熱くなるのがわかる。
今 久しぶりに再会したシゲくんと美雨さんはどんな会話をしているんだろ??
気になって仕方がないよ。
シゲくんの気持ちが美雨さんへ行ってしまったらどうしよう……
だって パッと見似てるけど、大人っぽくて、落ち着いた雰囲気で私とは全く違う気がするから。
2人を残して逃げてきた事を今更 後悔。
ずっとモヤモヤしながらウロウロしていると
ピロロロロロロローン♬
ピロロロロロロローン♬
スマホが鳴り出した。
あっ……シゲくん……
加藤「あ、もしもし?今何処?」
『今ね、1階のスポーツ用品店の前のイベント会場の近くだよ』
加藤「わかった、すぐに行くから 待ってて」
何事もなかったかの様なシゲくんの声にちょっとだけ安心した。
言われた通り待っていると、前方から現れた彼を人混みの中でも すぐに見つけられた。
加藤「ひとりにしてごめん」
彼の一言に胸がぎゅーっと締め付けられる。
こんな彼の優しさが、不安に思っていた私の胸に沁みるよ。
『ううん 大丈夫。
あの人が 美雨さん なんでしょ?』
私がこういうと、スッと手をとり
加藤「そう 美雨だよ。
Aありがとう。あいつと話せて良かった」
大丈夫だからと言わんばかりに握ってきた。
そんな風に言われちゃうと、不安に思ってる自分が嫌になるよ……
『なら良かった(笑)』
良かったと言いながらも 中々モヤモヤが消えない。
加藤「あ、なんか買ったの?」
彼は、私が手に持っていた紙袋を見て聞いてきた。
『うん ちょっと可愛い小物見つけて』
加藤「そか、じゃあ 俺も増田の誕プレ選ぼうかな?」
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ピヨ(・8・)かみや(プロフ) - しあテテさん» おはようございます(*´∀`)めっちゃ嬉しいコメントありがとうございます!期待に添えるように頑張ります! (2015年11月5日 6時) (レス) id: f1281b6c7d (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - ピヨ(・8・)かみやさん» ピヨかみやさんの作品本当うちの中でどれもヒットでw大好きなんですよw^^こちらこそありがとうです^^ (2015年11月4日 22時) (レス) id: bef1a09179 (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ(・8・)かみや(プロフ) - みずりんさん» みずりんさんこんにちは〜(*´∀`)結末は考えてあるんですけど、中々たどり着けないんですよ〜σ( ̄∇ ̄;) (2015年11月4日 16時) (レス) id: f1281b6c7d (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ(・8・)かみや(プロフ) - 豊橋つむぎと申すさん» ありがとうございます(*´∀`)Part6になってもよろしくお願いします(*´∀`) (2015年11月4日 16時) (レス) id: f1281b6c7d (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ(・8・)かみや(プロフ) - しあテテさん» 6行きます(笑)しあテテさんにコメ頂いてから CANDYを読み返してきました〜(*´∀`)初心に戻れそうです!ありがとうございます(*´∀`) (2015年11月4日 16時) (レス) id: f1281b6c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピヨ@かみや | 作成日時:2015年6月11日 22時