○＊インディゴ ブルー＊○Part5【名前変換】

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〜side加藤〜



結局増田には勝てなかったと思うよ。




「でも、今なら 俺の事 好きにさせる自信あるけど？(笑)」





俺がこう言うと、さっきまで暗い表情だった美雨の顔が明るくなった。





美雨「ふふふ(笑)凄い自信(笑)

そっか(笑)
そんな風に言えるなんて シゲくん、今 良い恋愛してるんだね。

見た目はあの頃のままだけど なんか、雰囲気柔らかくなったよ？」






「俺 変わった？(笑)」






美雨「うん。
丸くなった(笑)
きっと 彼女さんのおかげなんだね

パッと見、私に似てるかもしれないけど、多分私とは全く違うタイプの人なんだろうね。

シゲくんが 素敵な人と出会ってて良かった。
シゲくんには幸せになって欲しいから」






俺に幸せになって欲しい？



まさか美雨にそんな事を言われる日がくるとはな。







俺だって あの日からずっと美雨が幸せでいてくれることだけを願って生きてきたよ。





お互いあの日から自責の念に縛られて生きていたんだって、今日会って気付いた。







美雨は美雨で俺への罪悪感と向き合ってくれてたんだ。



それを知れただけで救われたよ。



きっと 俺たち似た者同士なんだと思う。








でも さっき見た彼女が増田の女だって知ったら美雨はどう思うんだろうか。


今度こそ俺を恨むよな。


大好きな増田を傷つける 俺を 今度は許さないよ。

ごめん、美雨。もう 戻れないよ。

Aへの気持ちは消せないんだ。





お前に似た Aに惹かれた俺は、お前とは別人のAを好きになってしまったんだ。







.








その後、たわいもない会話を交わした俺たち。




美雨とこんな風に普通に会話出来るようになるなんて、ちょっと嬉しく思う。




美雨「今日は会えて良かった。次は貴久の誕生日後だよね？」





「あ〜 いつって言ってたっけ？」





美雨「あれ？いつだっけ？？
う〜ん…来週の金曜日にしようって言ってた気がする(笑)」





「気がする？？なんだよ？しっかり者の美雨にしてはあやふやだなぁ〜大丈夫かよ(笑)」





美雨「ごめん(笑)

なんか シゲくんに偶然会ったから 記憶がぶっ飛んじゃった(笑)

また 確認して 連絡しようか？？」




そう言って 連絡先を交換し

”じゃあ、またね”と立ち上がって美雨はさっきの店へ入って行った。









俺はスマホを手に取り、Aに電話した。





「あ、もしもし？ 今何処？」

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