○＊インディゴ ブルー＊○Part2【名前変換】

blue 75 →another side□ ページ27

side加藤








増田には 言えねえ。





彼氏居る奴を好きになったなんて言えるわけねえよ。






「増田は？？

彼女は？」






増田には高校時代から付き合ってる彼女が居るらしい。







でも、一度も会わせてもらった事ねえし、それ考えると やっぱり 増田は美雨を引きずってんだろうな。






増田「まぁ 順調だよ」







「そ？？なら良いけど

美雨に縛られてんのは増田なんじゃねぇの？？

いつまでも 美雨を捜して……」









ふと さっきのカップルが頭を過る。








もし、増田の彼女がAだとしたら？？







美雨に似てるA。






そんな可能性0じゃねぇじゃん。







「なぁ 増田の彼女って……」







「ん？」







知りたいような





知りたくないような……





やっぱ良いや。








「いや 何でもない」








増田「なんだよ(笑) 変なの(笑)」








「また 美雨 来るかな？？」







増田「どうだろ？


でも 次は話しかけてみるよ」






増田は美雨とどうなりたいんだ？？






今更……。








本当 今更だよ……
.



.





.




.





.




.





.



次の日


マンションの前でAを待つ。







昨日 見かけた 彼氏と幸せそうに歩くAの顔が脳裏に焼き付いて離れない。








柄じゃない事してるってのはわかってる。







ぶっちゃけ 俺は待ち伏せなんてするタイプじゃねぇ。






でも 気付いてしまったこの想いに抑えきれない感情が俺の背中を押す。








少しでも あいつの側にいたい。









しばらく待つと





インディゴブルーのデニムシャツに白のレースのミモレ丈スカートを合わせたAが現れた。







いつもと ちょっとだけ雰囲気の違う Aにドキっとする。







やべっ……





可愛いかも……






近づいてくるAの姿に鼓動が早くなる。







『おはよ〜

どうしたの？？』









「よぉ




ん？？


誰かさんを待ち伏せしてた(笑)」







俺の精一杯の照れ隠しの言葉にビックリするA。








『まさか………私？？』








「他に誰が居んだよ」








そんなにビックリしなくても良いだろ？？






びっくりして 立ち止まるAの背中を押して






「行くぞ」








駅に向かった。

blue 76 →another side□→←blue 74 →another side□

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す