☆Candy Of Magic☆【名前変換】final (ページ9)

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防波堤に並んで腰掛け

2年前と同じように

4人で健の奢りのアイスを食べる。

健「あぁ青春だねぇ」

健が口を開く。

『なんかさいろいろあったけど、高校生活楽しかったよね。

私サキと健と仲良くなれて本当に良かったよ。』

本当いろいろあったわ。

まぁ、俺もこのメンバー嫌いじゃねぇよ？

つか、このメンバーで良かったよ。

サキ「うん。私もみんなと出会えて高校生活楽しかったよ？」

なんだよ、みんなして。

まだ卒業には早いって。

健は淋しくなったのか

健「そんな事言わないの！！

しんみりしちゃうでしょ？(笑)

まだ学校で会うんだから(笑)」

茶化す様に言う。

俺は知ってるんだ。

健がなんでこの旅行でサキに恋人同士を頼んだのかを。

健は卒業したら関西に行くんだ。

関西の大学からオファーがあったのはあったんだけど

母親が再婚するから、離婚して離れて暮らしてる親父さんのところへ行くんだ。

だからこの旅行でサキとの思い出を作りたかったんだと思う。

サキ「そうだね。」

サキはまだ知らない。

知ったらサキはどんな気持ちになるんだろう。

考えただけで可哀想になるな。

切なそうに笑うサキの手を握る健は

今どんな気持ちなんだろう。

アイスを食べ終わり

ちょっとぷらっとしようって事になり

海を離れた。

ちゃんと下調べしてきた Aに

『ちょっと歩くけど、ショッピングモール行ってみない？』

と言われ

駅のロッカーに荷物を入れたまま

ちょっと歩いて

ショッピングモールへ行った。

休みの日は

部活部活で

買い物とかあんまり行った事なかったんだよな。

ウィンドウショッピングもたまにはいいでしょ？ってはしゃぐAの手を取り繋ぎながら歩く。

たまには俺から行動してやるよ。

恥ずかしいけどさ。

負けたくないんだろ？

健とサキに(笑)

ショーウィンドウに写る2人の姿に

ちょっと照れる俺。

Aが

『ちょっと見たいお店あるから、時間決めて、あとで集合しよっか。』

って言うから

そこで

健達と別れた。